UAEで開催中のCOP28（国連気候変動枠組条約第28回締約国会議）の公式HPに参加国の紹介ページがあるのですが、韓国の紹介欄に北朝鮮の国旗が掲載されているそうです。
北朝鮮国旗が確認されたのは12月5日時点だそうです。開催期間のほぼ半分が間違った状態だったことになります。
朝鮮Bizの記事からです。
［単独］COP28ホームページの韓国紹介に太極旗の代わりに人共旗
（前略）
6日、産業界などによると5日（現地時間）ドバイで開催中のCOP28行事ホームページにアクセスすると、下段で今回の行事で決議された事案を見ることができる。この中の「Declaration of Intent」をクリックすると決議に参加した国家の名簿が出て来る。該当決議は低炭素水素工程に積極的に参加しようという内容だった。
下段の参加国の中には大韓民国（South Korea）がある。しかし国旗には対極旗の代わりに北韓の人共旗が掲げられている。大韓民国の隣には開催国であるUAEが並んでいる。COP28行事は今月1日に開幕したが、約1週間が過ぎた今まで修正されていないことが分かった。COP28は世界198カ国が参加する大規模な行事だ。
（後略）
朝鮮Biz「[단독] COP28 홈페이지 한국 소개에 태극기 대신 인공기（［単独］COP28ホームページの韓国紹介に太極旗の代わりに人共旗）」より一部抜粋
間違っている方が失礼なんですよ、それは間違いないんですよ。
ただ、もしかしたら韓国はUAEとの外交を見直す必要があることを示唆しているかもしれません。こんな基本的なミスを犯すほどUAEにとって韓国と北朝鮮に違いは無いんだ、という意味かもしれないからです。
韓国にとってUAEとは、10年以内に関税撤廃を目指すとか、「イランはUAEの敵」と言ったり、韓国企業の「UAE進出ブーム」と報じられるなど、韓国の中東外交の要として重要な位置にあります。
（ただ、多分韓国人もUAEとオマーンとかクェート、イランあたりの国旗を見分けられないと思いますけどね）
一方で、UAEには北朝鮮の「玉流館（옥류관）」の支店があります。ハングルの看板が掲げられていますし、話す言葉も同じ（正確には少し違うけど、外国人には誤差）。北朝鮮からの出稼ぎ労働者も多くいましたから、下手したら韓国人より北朝鮮人の方が身近だったでしょう。
外見も同じ東アジア人。文化も同じ。地理的にも遠く、歴史的背景に関する知識も不足している状態で、「北」と「南」が混同されてしまっても残念ながらおかしくない状態です。
それを踏まえた上で、UAEにおける韓国の認知度・影響力を高めるためには外交方針を見直す必要があるかもしれない…それを示唆する出来事かな、と感じました。
