韓国「医療大乱」、警察による捜査が開始された話

韓国政府はボイコット中の医師に対して2月29日までに職場復帰すれば一切の処罰をしない、としていました。職場放棄を続けるなら3カ月の医師免許停止や法的処罰を受ける可能性をチラつかせていました。
この警告(?)によって200名ほどの医師が戻ったようですがほとんど効果はなかったようです。
期限が過ぎた3月1日、さっそく大韓医師協会関係者へ、集団行動を教唆、ほう助した疑いによる捜索令状が執行されたそうです。反発した医師たちが決起集会を予定しているとか。

 



聯合ニュースの記事からです。

緊張高まる政府・医師の葛藤…明日、汝矣島に医師2万人集結


(前略)

2日、政府と医療界などによると、警察は1日、医療法違反などの疑いで告発された大韓医師協会(医協)の関係者らに対する押収捜索令状を執行した。

政府が先に提示した専攻の復帰期限(2月29日)が過ぎるやいなや、今回の「医療大乱」以来初めて強制捜査に着手したのだ。

警察は押収捜索を通じて医協会議録と業務日誌、闘争ロードマップ、団体行動指針などと関連した資料を確保したと知られた。政府は彼らが専攻医の集団辞職を支持し、法律的に支援することで、集団行動を教唆し、幇助したものと見ている。

(中略)

福祉部によると復帰期限(2月29日午後5時基準)内に100の主要修練病院(専攻医1万3千人のうち95%勤務)で医療現場に復帰した専攻医は計565人だ。復帰していない離脱者数は8945人で所属専攻医の71.8%にもなる。離脱者の6%程度だけが戻ってきたのだ。

ただ3日まで続く今回の連休中に復帰の意思を明らかにする専攻医に対しては善処が行われる可能性が高い。政府が専攻医を強く圧迫する背景には連休期間が事実上「処罰のない復帰」の最後の機会である状況で、復帰者を最大限増やそうとする意図があるようだ。

(中略)

政府が専攻医をはじめとする医師らを強く圧迫し、医師らの抵抗も激しくなっている。

医協は3日、「全国医師総決起大会」をソウル汝矣島公園で開き勢いを誇示する計画だ。大韓医師協会が予想する集会参加人員は2万人で、政府の圧迫が激しい状況なので参加者が予想をはるかに越えることも、反対にはるかに少ないこともありうる。

大韓医師協会など医師団体は前日、押収捜索と公示送達など政府の圧迫に対して「医師を犯罪者に追い込んでいる」、「独裁国家で起こることだ」、「怒りを禁じえない」など、荒々しい表現を使って反発した。医協非常対策委員会のチュ・スホ言論広報委員長は「状況を見て1日2日程度休診することもありうる」という話までした。

大韓医師協会は声明で「これ以上退くところがない断崖の前に立っている」として「国民の皆様に不便をおかけすることもできそうだ」と明らかにした。



聯合ニュース「긴장 고조되는 정부·의사 갈등…내일 여의도에 의사 2만명 집결(緊張高まる政府・医師の葛藤…明日、汝矣島に医師2万人集結)」より一部抜粋

この人たちは一体何と戦ってるのでしょうね?対立する義務でもあるのでしょうか?


記事へのコメントは現時点で371件。医師に対する批判の方が目立ちます。反応は「良い情報:99 興味深い:1 非常に共感:17 良い分析:0 続報期待:5」です。

「免許を取り直せばいい、と言っているそうですが免許を取り消して再取得禁止にしてください」(共感433 非共感33)

「政府はこれを機に私益のために国民の健康を人質にとる集団医果敢に対処してください。全障連、建設労組、高額課外授業に続き特権意識にとらわれ国民を見下す団体はすべて反省しなければならない」(共感206 非共感22)

「手間を掛けずにそのまま刑事処罰してください」(共感100 非共感10)

「手あたり次第司法処理してください。国民は政府の医学部定員増員を全面的に支持します」(共感34 非共感1)