ブレグジット期限、延長の可能性の話

イギリスさんのEU離脱期限は4月12日に迫っています。
Sky NewsさんのHPではトップページにカウントダウンが表示されています。

期日は現地時刻の12日午後11時(日本時間13日午前7時)です。

※ 4/11 追記
10月末までの延期で合意したようです。6月に再度見直しを行うとか。


メイ首相が提示した離脱案はイギリス議会に何度も蹴っ飛ばされてしまっていて、期日である12日までに代替え案が承認される見込みはありません。

取り敢えず、離脱に向けた流れを作っておいて、揉めに揉めた結果、再度国民投票EU残留の流れ、という見方も一部では出ています。

が、どうやらまだ頑張るみたいで、EU議会側に6月30日までの延期を求めています。


イギリスさんが揉めている大きな要因として「関税同盟」があります。

労働党側は、離脱後にEUと関税同盟を結ぶ案を入れるよう求めているのですが、EUと関税同盟を結んでしまうとイギリスさんはEUとは自由貿易が行えるものの、それ以外の国と個別に通称協定を結ぶ自由がなくなってしまうのです。


これに対し、EUの大統領に相当するトゥスク常任理事は6月30日まで延期したとしても、新たな期日までに離脱協定に合意できるか「信じられる要素はほとんどない」としています。

そのため、イギリスさんに最長1年間の「柔軟な」延期期間を与えるべきだという方針を示したようです。

ここで言う「柔軟な」とは、イギリスさんが「EU離脱協定を批准した時点で終わる」という意味のようで、随分と寛大な措置のようです。

ブレグジットに伴う混乱はEU側も本意ではない、ということでしょう。


この案を含め、EUさんは臨時首脳会議を開き、離脱交渉期間の延長を審議します。


顛末を待っているのか、ポンド相場の動きが悪いです。
ポンドは「殺人通貨」などとも揶揄され、一度動き始めるのものすごい勢いで動きます。

それがここしばらく、高値も安値も超えられずに方向感なくウロウロしています。

EU議会の決定が出てから大きく動くかもしれません。