2024年度上期を目処に日本銀行券のデザインが変更されます。
財務省のHPで新デザインが公開されているのですが、ちょっと微妙かな…という感じです。
現行紙幣と新紙幣のデザインを並べて微妙っぷりを見てみました。
パッと見で分かる変更は…肖像と裏の図柄は置いておくとして、額面の位置です。
漢数字とアラビア数字の位置が入れ替わっているのと、右上に表示されていたアラビア数字の額面が右下に移動しています。
表面の額面だけは、なぜか上に集中していましたから、裏面と合わせてパランスをとった形になっています。
それは良いのですが…微妙ですね。
何が微妙って、額面の数字フォントです。
なんかチグハグ感があります。
千円札と五千円札の裏面の藤の花は綺麗だと思うのですが、全体的にシンプルになったなぁ、という感じです。
肖像画もバストトップというより、首から上になっているのでバランスが違うんですよね。
特に一万円札は違和感があります。
あと、デザインが変更されるたびに富士山の扱いが小さくなっています。
新渡戸稲造の旧五千円札はデデーンと富士山でしたが、現行デザインでは千円札の左端に富士山で、新デザインでは神奈川沖浪裏の富士として更に小さく…。(富士山のごみ問題はかなり深刻ですからね…登山客を減らしたいのでしょうか)
手元に2004年以前の旧千円札(夏目漱石)と旧五千円札(新渡戸稲造)があるので比較してみましたが、現行の紙幣はデザインがより精緻になっています。
新デザインは肖像自体は精緻なのですが、枠の装飾などがシンプルになったことと、アラビア数字のフォントが浮いていることとが相まって、安っぽい印象に繋がってしまっているような気がして残念です。
財務省のHPには「ホログラムをはじめ図柄等の細部については、今後、検討の上、決定予定。」との文言があります。
フォントについては是非検討し直していただきたいところです。
あ、21年度から500円硬貨も新しくなるそうです。
図案などは変更無く、元号の表示が真っ直ぐからカーブになるので、最下部に入っている笹の図柄が消えるのと、偽造防止のギザギザが少し変わるくらいのようです。
が、大きな変更として偽造防止に複数の金属を使用してニ色三層構造にするとのことです。
説明を見る限り、色味は 天皇陛下御在位30年記念硬貨の500円と同じになるような感じです。