英消費者団体曰く「Amazonさんの偽レビューがヒドイ!」な話

BBCさんの日本語版に「アマゾンは『偽の5つ星レビューだらけ』英消費者団体」という記事があがっていました。
私も何度と無く目にしているので「何を今更」と思っていたのですが、もしかしたら面倒くさい自体になっているかもしれません。


私がアマゾンさんをあまり利用しない理由の一つが偽レビューの多さだったりするわけですが、今までは見抜くのはそれほど難しくありませんでした。
日本人風の名前のアカウントなのに、日本語が「変」だったからです。

誤字脱字というレベルではなく、機械翻訳ならではの直訳レベルで日本人はこんな言い回ししないと思わせるものばかりだったからです。
なんというか、日本語としてこなれてない感じがプンプンしていました。
ヒマ潰しの読み物としてちょっとハマりそうになる程度には面白かったです。


AliExpressなどの個人輸入であれば、実質共通語である英語でレビューを書くことになるので多少「変」なのは許容範囲です。

でも、アマゾンさんの場合は違うでしょう。

自分が買った商品のレビューを載せるのに、わざわざ他国の商品サイトに日本人風のアカウント名で日本語で載せる意味が分かりません。

そこに何らかの意図(サクラ的な)を感じていたわけです。


BBCさんの記事ではヘッドホンの事例が紹介されています。

「ヘッドホン」を商品検索すると、専門家たちが聞いたこともないメーカーの商品がトップページに表示される、とか軒並み5つ☆レビューだとか…既視感があります。
PC用のヘッドホンが壊れて、安物でいいからと思って検索かけたときの私が見たのがまさにコレです。

私が見た「聞いたこともないメーカー」というのは、調べた範囲ではすべて中華メーカーでした。
中には全く同じよく似たデザインの商品を別メーカー名で販売している物もありました。

別に中華メーカーが悪いというわけではありませんよ。
実際、私はその中華メーカーのヘッドホンを買いましたから。ヤフオクで400円だったので。

問題はレビュー操作により、自ら信用を貶めているってことです。


ちなみに、英消費者団体による偽レビューの見抜き方が以下です。

  • ☆の数ではなく、内容で判断する
  • 日付が短期間に集中している場合は、コンピュータによる自動作成かもしれない
  • Amazonで購入」を確認する
  • 何百、何千も高評価があるものは不自然と疑う


で、本題はここからです。

BBCさんの記事によると、アマゾンさんは虚偽のレビューを自動で除外するシステムを導入したらしいのです。

そこで、過去に「明らかにおかしな日本語」だった商品レビューを見に行ってみたのですが、表示されなくなっていました。(スクショ撮っておけばよかった…)


でももしかしたら、この機能のせいで偽レビューを見抜くのが難しくなるかもしれません。
「明らかにおかしな日本語」というのは大きな手掛かりだったと思うのです。

また、☆1レビューの中には 「評価が削除されていたので書き直します」 というものもいくつかありました。

販売者側に☆1のみ削除して☆5のみ残すということをされたらもう見抜けません。

Amazonで購入」を確認するにしても、「指定の商品を購入して☆5レビューを書く」というサクラのバイトが成立しそうな気がします。

こういうことはイタチごっちだとは思うのですが…正直、今回の措置は返って偽レビューを巧妙化させてしまうように思えます。