「無視」より「軽視」を嫌がる韓国の話

特使として中国を訪問中の二階幹事長が習近平国家主席と面談したそうです。
その際「対面」位置に座ったことに韓国メディアが注目していました。
特段珍しい構図には見えないのですが「席次」が問題だったようです。


中央日報さんの記事では2017年と18年の2回、韓国が送った特使との座り方の違いを指摘しています。

この時、習近平国家主席は所謂「お誕生日席」に座って、その右手側に韓国の特使が座ったようです。
この位置関係を「上席と下席」としています。
日本で言うところの「上座と下座」に当たるものと思われます。


一方で、今回日本が派遣した二階幹事長とは対面席に座っています。

このことを「対等」と捉え、日中の関係改善の象徴のように伝えています。


中国さん巧いですね。
日本も見習えとは言いませんし、尊敬もできませんが、感心はします。

韓国の扱い方をよく心得ていると思います。


「格」に拘る韓国は、放って置いても席次について報道するでしょうから、そこから中国の韓国に対する扱いを知ります。
日本は片棒を担がされた恰好です。


「無視」より「軽視」を嫌う韓国の特性上、香港の行政区長官と会うときと同じ席次というのは屈辱的な扱いでしょうね。

中国は韓国を自治領と同じ扱いにした、とも取れるからです。


長年に渡るこうした扱いの成果が今の韓国の外交のあり方だと思います。

韓国が同盟国である米国や、援助を持って関係改善に努めてきた日本に対して取る態度は「韓国は敬意を払われる国力を得た」という風に勘違いしているように見えます。


そして韓国を軽視する中国に対して憤慨するならまだ救いようがありますが、韓国は片棒を担がされた日本に対して敵愾心を燃やすので厄介です。

なんだか見ていると、イジメられっ子が庇ってくれた優しいクラスメイトに罵詈雑言を浴びせる心理に近いものを感じます。


結果として外交関係が上手くいかなくなるわけですが、これに関しては韓国自身が「格」に拘る無意味さに気づかないことにはなんともならないと思います。

今までなんとかなっていたのはお優しい日本が我慢してくれていたからです。