「太陽(アポロ)」の次は「月(アルテミス)」の話

NASAが初めて月面着陸を成功させてから50周年の今年、アポロ計画への注目が再燃しています。
同時に新たな有人月飛行計画も持ち上がっており、5月には正式に「アルテミス計画」と命名されました。
アルテミスはギリシャ神話ではアポロ(太陽)の双子の妹で月の女神とされています。
女性の宇宙飛行士を含めることが既に決まっていますし、ちょっと面白みに欠けますが妥当な所に落ち着いた感じです。


2028年までには月の周回軌道状にベース基地となる「ゲートウェー」を建設する予定で、現在運用中の国際宇宙ステーションのように宇宙飛行士を常駐させる計画になっています。
この計画にはJAXAも関わっていますので、10年後には日本人の宇宙飛行士が月面を歩いているかもしれません…。


f:id:Ebiss:20190726193846p:plain


まずは小手調べとして、今年の11月にアルテミス1号として無人の宇宙船「オリオン*1」を打ち上げ、月の軌道を周回後、地球に帰還させます。
集計したデータを元に2022年にアルテミス2号(ミッションなどはまだ未公開)、2024年に予定されている3号までに月面着陸を目指します。


つい先日、はやぶさ2号がリュウグウへの2度目のタッチダウンを成功させたばかりです。(本日映像が公開されました)
莫大な予算が必要なこともあり、一時期下火になっていた宇宙開発が、ここに来て凄い勢いで進みつつあります。

2024年以降は引退となる国際宇宙ステーションが一般滞在向けに商用されることが決まっています(お値段10日で55億円、2年間の訓練必須ですが…)し、生きている間に「宇宙旅行」の可能性が夢では無くなるかもしれません。


*1:アポロ計画におけるスペースシャトルの位置付け。