住めば都とは言いますが、あくまで主観の問題で、客観的に見れば「そこ、住みづらくない?」という環境はありますよね?
イギリスのエコノミスト・インテリジェンス・ユニットが毎年世界140の都市を医療、文化、環境、教育、インフラなどを基準に生活の質の安定性をランキング評価している「世界住みやすさランキング(Global Liveability Index)」の2019年版が発表されました。
TOP10内に、日本から2都市が選ばれています。
■ 2019年 世界住みやすさランキング TOP10
順位 | 都市名(国) | スコア |
---|---|---|
1 | ウィーン(オーストリア) | 99.1 |
2 | メルボルン(オーストラリア) | 98.4 |
3 | シドニー(オーストリア) | 98.1 |
4 | 大阪(日本) | 97.7 |
5 | カルガリー(カナダ) | 97.5 |
6 | バンクーバー(カナダ) | 97.3 |
7 | 東京(日本) | 97.2 |
7 | トロント(カナダ) | 97.2 |
9 | コペンハーゲン(デンマーク) | 96.8 |
10 | アデレード(オーストラリア) | 96.6 |
※平均スコア=73.1
東京は昨年も7位でした。大阪は昨年3位でしたので、順位を一つ落としたことになります。
ただし、両都市ともスコアは昨年と全く同じで、昨年5位だったシドニーが0.7ポイントアップして一気にトップ3に食い込んだ形になっています。
(というか、シドニー以外の都市は昨年と全く同じスコアで、日本の都市がTOP10に入ったのは昨年から)
犯罪率が低く、医療と教育の水準が高いことが評価されているそうです。
TOP10の内、8都市がオーストラリア、カナダ、日本の3カ国で占められています。
これを採点の偏りと見るか、それらの国に高得点が出やすい要素が集まっていると見るのか、そこは意見が分かれる所かもしれません。
ただ、共通点として挙げられる点があるとすれば、いずれも犯罪率が比較的低く、大都市(コペンハーゲンを除くと100万人以上の都市)であるにもかかわらず、その国の文化が濃く残っている部分を併せ持った都市となっています。
一つ難点を上げるとすれば、日本以外は基本的に「白人国家」から選ばれている、というところでしょうか。
先進国は白人国家が占めていますので、新興国のスコア…特に医療や教育、インフラのスコアがまだまだ伸びていない、という現状があるのでしょうね。