韓国の「生存本能」の話

米英豪の安全保障協議体「AUKUS」が発足し、オーストラリアが原子力潜水艦を持つことになりそうです。これは明らかに対中牽制の一環です。

オーストラリアは一時期かなり中国に取り込まれていましたが、ここ最近急激に反中に舵を切ってきています。かなり強引な転換にも見えましたが、もともと歴史的にも民族的にも宗教的にも英米との方が親和性が高いですからね。

対中包囲網の強化が進んでいるということは、各国が強度の差はあれども自身の立ち位置、態度を決めていかなきゃいけないということなんですけれど、「じゃ、韓国はどうなの?現状を理解できてんの?生き残る気あんの?」みたいなコラムがありました。

著者は現状を旧韓末に似ている、としています。当時の脅威はロシアでしたが、それが中国に置き換わっただけでそっくりだ、と。

ペン・アンド・マイクの記事からです。

【パク・サンフのコラム】この国は生存本能があるのか?

やや旧態依然に思えるが昨今の情勢は旧韓末と全く違いがない。韓国は過去の朝鮮・大韓帝国のように中国共産党の大陸勢力にくっついて小中華を自任するのか、それとも米国を始めとするはじめとする西の自由世界側に立つのか明確にしなければならない。

米国、英国、豪州の首脳らが15日、オンラインテレビ会議で列国3ヵ国間の安全保障協議体「オーカス(AUKUS)」の発足を宣言した。英国クイーンエリザベス号空母船団の極東航海に象徴されるアジア回帰、米国のアフガニスタン撤収に続き、米英豪が本格的なアングロサクソン同盟を決定した歴史的瞬間だった。「オーカス」の最初の抗争はオーストラリアの原子力潜水艦建造を支援すること。米国が1958年に英国に原子力潜水艦技術を供与して以来、初めてオーストラリアを支援することにしたのだ。


(中略)


「オーカス」は米・英・カナダ・豪州・ニュージーランドで構成された情報共有同盟「ファイブアイズ(Five Eyes)」の中核の縮小版だ。また米国・日本・豪州・インドで構成された安保協議体「クアッド(Quad)とも重なる部分がある。「オーカス」、「ファイブアイズ」、「クアッド」は加盟国間の対中強硬度において多少の違いはあるが、中国を幾重にも包囲する西側同盟の協議体という点では基本的に同じだ。いずれも特徴がアングロサクソン中心の同盟体という共通点を持っている。ここで日本とインドはアングロサクソンではないが、彼らも歴史的に密接な関係がある。日本はかつて脱亜入欧を掲げ、欧州列強入りした国家で、同じ島国である英国と深い絆を結んだことがある。英国の植民地だったインドは英連邦国家ではないが、21世紀のアジア太平洋戦略では利益を共有している。


「オーカス」、「ファイブアイズ」、「クアッド」が共有している核心的な戦略目標は簡単で明瞭だ。中国が領海だと主張し、覇権の野心を現している南シナ海台湾海峡、沖縄および日本本土を繋ぐ第一列島線での航海の自由を守ることだ。航海の自由を守ることは生命線を守ることだ。台湾に対する中国共産党の軍事脅威を自国に対する安保脅威と見なすレッドラインを引いた日本の宣言が代表的だ。台湾が占領されるのは第一列島線が崩れることなので、輸出入と原油輸入の道を決して明け渡さないという簡単な命題を日本は切実に理解しているのだ。韓国も日本と同様、南シナ海は生命線だ。しかし韓国はのんきなことこの上ない。大統領選候補に出馬した政治家の中にこれに言及する人がいるだろうか。韓国は国家目標そのものがない国ではないかと思えるほどだ。


「オーカス」テレビ会議でオーストラリアが原子力潜水艦技術を保有する7番目の国家になるというニュースが流れ、一部では韓国も原子力潜水艦保有すべきだと主張する。しかし原子力潜水艦保有する国家戦略を真剣に論じる者はほとんどいない。原子力潜水艦は戦力投射が可能な攻撃兵器であるため、その刃先がどこに向けられるのか明確でなければならない。しかし各潜水艦を保有する場合、どのような目的でこれを運用するかという議論自体がない。しかも世界的なレベルの技術を持つ原発を廃棄する国で、原子力潜水艦に熱狂する姿はこの上なく奇怪極まりない。核に関する韓国人のイメージは、映画<ムクゲの花が咲きました>に描かれた「反日ファンタジー」に留まっていると感じる。無条件に格を保有して大国にならなければならないという恨みを晴らすムードがあるだけで、国際情勢には目と耳を塞ぎ知ろうも理解しようともしない。


米国と英国が異例にも核潜水艦技術を提供することを決めたのはオーストラリアが価値同盟の一員として確固たる国家も苦行が在ると判断したためだ。オーストラリアは過去20年以上に渡り国内政界や学界に染み込んだ中空の浸透(infilration)の痕跡を取り除いた国なので、米国と英国がこれを信頼し、原子力潜水艦技術を供与しているのだ。太平洋の半分を支配するという中国共産党の野心を決して許さないという米国の戦略的立場、欧州から脱してアジアに回帰し、太陽の沈まない大英帝国の地位を回復するという英国の目標にオーストラリアが積極的参加することにしたためだ。やや旧態依然に見えるが、昨今の情勢は旧韓末と全く違いがない。韓国は朝鮮・大韓帝国のように中国共産党の大陸勢力にくっついて小中華を自任するのか、それとも米国を始めとするはじめとする西の自由世界側に立つのか明確にしなければならない。


国家も有機体だ。今、世界各国が動いているのは徹底して生存本能によるものだ。韓国はそのような意味で生存本能さえあるのか、大いに憂慮される。


(後略)

</br /> ペン・アンド・マイク「[박상후 칼럼] 이 나라는 생존본능이나 있는가?(【パク・サンフのコラム】この国は生存本能があるのか?)」より一部抜粋

旧韓末と似ているというか、朝鮮ってココぞという時に「国際情勢には目と耳を塞ぎ知ろうも理解しようともしない」態度でしたよね、秀吉の朝鮮出兵の時とか。

まあ、歴史というのは後になってから分岐点が分かるものですから持ち出すのはズルいかもしれませんが。ホント、のんきだなぁ〜とは思います。