日本旅行ボイコットで韓国旅行会社が赤字転落した話

日本旅行ボイコットの影響で旅行会社の業績が悪化している、という記事が出ていました。


マネートゥデイの記事からです。

「日ボイコット」直撃打...モドゥツアー、第3四半期「実績ショック」


韓国を代表するアウトバウンド(自国民の海外旅行)旅行会社の旅行会社のモドゥツアーは第3四半期業績でショックを記録した。パッケージ旅行需要の低下に、韓日葛藤で「日本旅行ボイコット」悪材料まで重なって、第2四半期に続き、第3四半期も営業損失を出した。

1日、モドゥツアーは、第3四半期の連結営業損失21億9900万ウォン(約2億円) を記録し、前年同月比49億2900万ウォン(約4億5千万円)減少し赤字転落したと発表した。同じ期間の売上高は629億8900万ウォン(約57億3千万円)で28.48%減少 し、当期純損失も8700万ウォン(約800万円) を記録し、赤字に転じた。

主力事業であるパッケージ旅行をはじめ、海外旅行の販売が第3四半期中に振るわなかった。モドゥツアーによると、第3四半期のホテル単品商品を含む全ての海外旅行集客需要は31万591人で7.5%減少した。(中略)

最近の旅行トレンドはパッケージから個別旅行に変わり、全体的な旅行需要が減る中で「日本旅行ボイコット」が直撃打となった。当初、昨年下半期から各種自然災害に低迷を見せた日本市場が今年から反発するものと予想されたが結果は違った。7月開始と共に、日本政府の輸出規制による韓日葛藤で旅行不買雰囲気が拡散し、日本路線がはじめから倒れたのだ。

実際、モドゥツアーは7月に日本路線の商品の販売が38.3%減少すると、8月は83.3%、9月は90.8%まで逆成長し、下り坂を歩いた。事実上、新規の予約が外除されたもので、日本路線が毎月全商品の販売のうち30%以上を占めたという点で損失が甚大だった。
(後略)

マネートゥデイ「'日보이콧' 직격타…모두투어, 3분기 '실적쇼크'(「日ボイコット」直撃打...モドゥツアー、第3四半期「実績ショック」)より


東南アジアやフィリピン、ベトナムなどの販売は好調のようです。
ですが、日本の割合が大きすぎてカバーしきれなかったんですね。
記事では、年末に向けてますます日本向けが縮小し、見通しは暗いと見ています。


最初は良かったんでしょうね。日本旅行のキャンセル率とか登場率とか、減少しているという報道を見るにつけ、「日本にやってやった!」「拒否してやった!」と溜飲が下がる思いだったのでしょう。
でもこういうのって。じわじわボディブローのように効いてくるので、最終的に体力がある方が有利なんですね。
まあ、日本もあぐらをかいているわけにはいきませんので、多地域に対して観光プロモーションを頑張っていかないといけないわけですが。

一箇所に依存する形というのは、やはり怖いです。