「ぼくシクヤクえもん!」な話

韓国の食品医薬品安全処(Ministry of Food and Drug Safety = MFDS)が今月6日に、公式SNSでアジア各国の新年の食べ物を紹介する記事をアップしました。

その際に「シクヤクエモン(식약애몽;食物+えもん)」という、ドラえもんを彷彿とさせるキャラクターを登場させており、問題になったそうです。
ドラえもんにネズミの耳とげっ歯類の前歯を生えさせて元の体色である黄色にして、首元の鈴を陰陽柄に変えて四次元ポケットを消し去った奇妙なキャラクターです。
オプションとして「どこでもドア」が付いています。(四次元ポケットないのに…どっから出した?)


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もちろん、無許可です。

この件で正式に謝罪文が掲載されているのですが、「今年は『ネズミ年』という点を考慮して『猫ロボット』のキャラクターであるドラえもんのパロディだが〜」という意味不明な供述をしています。
子年に猫型ロボットをネズミ化って…。一部では「ドラえもんミッキーマウス+ドラミちゃん」なんて言われ方もしているみたいですけど…。


更に、「ドラえもんパロディコンテンツに不快な思いをした方に心から謝罪」と斜め上のことを言っています。
ドラえもんのパロディで不快感を与えたことではなく、公的な政府機関であるにも関わらず著作権への意識が欠如している、という部分の方が遥かに問題だと思うのですけど。

自国の国民的キャラクターであったとしても、政府機関が例えパロディであろうと無許可で使ったら著作権への意識に問題があるとされても仕方ないですよね。


以前、韓国最大の日本漫画違法アップサイトが閉鎖された時に「お金のない人は漫画も見てはいけないのか」「無償漫画政策を施行してほしい」と言った趣旨の国民請願があがったことがあります。

それにも呆れましたが、政府機関のこうした軽率な行動が一部に著作権軽視の免罪符を与えているのかもしれません。