男性の喫煙率が30%を割った話

厚労省が発表した「2019年 国民生活基礎調査の概況」によると、男性の喫煙率が28.8%で30%を割り込みました。
2001年の調査では48.4%でしたから、年平均1%ずつくらい減少していることになります。


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「2019年 国民生活基礎調査の概況」より


この調査での「喫煙者」の定義は「毎日吸っている」と「時々吸う」人を指しています。


2001年と比べると、喫煙率は全年齢層で大きく下がっていることが分かります。特に若い層ほど顕著ですね。

もともと若年層ほどタバコ離れが進んでいるというのが大きいとは思いますが、2001年当時20代だった人たちは今40代に差し掛かっているはずです。
ですから、彼らの世代では単純に18%(55.6→37.6%)の人たちが禁煙したと見ることもできます。
禁煙ブームの成果でしょうか?


我が家も父が1日二箱吸うチェーンスモーカーだったのですが、今月に入ってからピタっと禁煙しています。
と言いますのも、実は肺がんが見つかりまして…先月の頭にCTで影が見つかって、それからあれよあれよと言う間に、約一ヶ月で右肺の上葉を摘出する手術を受けました。
扁平上皮がんで、肺がんとしてはごくごく一般的な、喫煙者のテンプレのようなものです。

そのため担当の先生方も慣れたもの。流れ作業のように段取りを次々進めていくのですが、手術を受ける心構えとして父に課せられたたった一つの条件が「禁煙」でした。
医師にとっては特段珍しくもないでしょうけれど、本人的には一大事ですからね、流石にコリたようです。(家族からは散々「今回はラッキー。次は無いよ」と言われてます)

摘出された肺を触らせてもらったのですけれど、ほんと真っ黒でバッチかったです。


今の所、日本においてタバコは合法ですから喫煙者を蛇蝎のごとく嫌ったり犯罪者のごとく責める風潮はどうかと思いますが、まあタバコは間違いなく身体に悪いです。
長年の喫煙者でも肺がんにならない人はいますが、たまたま運が良いだけです。
止められるなら手遅れになる前にスパっと止めましょう。