日韓局長級協議、お互いの立場を再確認した話

先日の慰安婦裁判の判決を受けて、約3ヶ月ぶりに日韓局長級会談が行われました。
が、またもや「お互いの立場を確認」で終わっています。


聯合ニュースの記事からです。短いので全訳します。

韓日外交局長級テレビ協議...「慰安婦判決」立場の差だけ確認


韓国と日本の外交当局が15日、局長級協議を行い、相互の関心事について意見を交わしたと外交部が明らかにした。

外交部によると、外交部のキム・ジョンハン・アジア太平洋局長は1時間45分ほど船越健裕外務省アジア太平洋局長とテレビ会談を行った。
昨年11月、日本外務省で韓国業務を担当するアジア太平洋局長の交代後、初の韓日局長級協議だ。

船越局長はこの席で韓国裁判所の最近の日本軍慰安婦被害者訴訟の判決と関連して日本政府の立場を明らかにし、キム局長は韓国政府の立場を説明した。

これに先立って、ソウル中央地裁は8日、故ペ・チュンヒさんら慰安婦被害者12人が日本政府を相手に起こした損害賠償請求訴訟で「原告らに1人当たり1億ウォンを支給せよ」と原告勝訴の判決を下した。
当時、日本政府は「決して受け入れられない」と遺憾を表明し、韓国政府は「慰安婦被害者の名誉と尊厳を回復するため、出来る限りの努力を尽くすつもり」と明らかにする一方、韓日間の協力が継続されるよう努力するという立場をまとめた。

両国は同日の協議でもこのような自国の立場を再度説明したものとみられる。しかし、これといった進展は見られないまま立場の違いだけを確認した模様だ。
双方はまた、韓国裁判所の強制徴用関連判決、日本の輸出規制、日本の福島原発処理汚染水問題なども議論した。

両国は韓日間の懸案解決のために持続的な疎通と対話が重要であるという点で認識を共にし、今後も外交当局感で緊密に協議していくことで一致した。

聯合ニュース「한일 외교국장급 화상협의…'위안부 판결' 입장차만 확인(韓日外交局長級テレビ協議...「慰安婦判決」立場の差だけ確認)」より


確か今回のオンライン協議は日本側からの要請で実施されたはずです。
何を話すことがあるのだろう、と思っていたのですが、アレですね、船越局長の「ハジメマシテ」の挨拶ですね。
それと一応、外交チャンネルで担当者同士が一度くらいは話しておかないと「協議の意思」を示せないという打算的な考えもあったのかもしれません。