外務省HPの慰安婦関連記述が拡充された話

日本外務省のHPで「慰安婦」に関する記述が一部が拡充されたそうで、「強制連行」「性奴隷」といった事実と異なる主張に対する記述を補完したとのことです。

対象は「歴史問題Q&A」のページで、「強制連行」について「強制連行を直接示すような記述は見当たらない」、「性奴隷」について「事実に反するので使用すべきでない」と明記されたそうです。
「20万人」説についても「具体的裏付けがない数字」と反論しています。


聯合ニュースの記事からです。

日外務省、ホームページ活用、慰安婦「反論攻勢」強化


(前略)

5日、産経新聞によると日本外務省は今月から慰安婦問題と関連し、一般的に使われる用語である「強制連行」や「性奴隷」などに対する日本側の主張をもっと多くの人が簡単に知れるようにホームページを補完した。

日本外務省はホームページのアジア項目に歴史問題関連「問答」(Q&A)コーナーを設け、日本が起こした戦争に関する日本政府の歴史認識と謝罪・賠償問題などを大きく8つの質問に分けて説明してきた。
このうち5番目の質問に該当する慰安婦問題と関連し、以前は「強制連行や性奴隷という史実に基づかない主張がある」と簡単に紹介していた。
しかし1日からはこのコーナーで各用語をよく目に付く小項目として表示し、日本側の反論を反映して詳細に説明している。

(中略)

強制連行などに関する日本外務省のこのような説明は1993年、旧日本軍慰安婦動員の強制性を認めて謝罪した「河野談話」の趣旨に反するという指摘を受けている。
日本語の他に韓国語、英語、ドイツ語にもなっているこの説明は、以前は日本外務省ホームページの外交政策コーナの歴史関連項目でのみ見ることができた。

(後略)

聯合ニュース「日 외무성, 홈페이지 활용 위안부 '반론 공세' 강화(日外務省、ホームページ活用、慰安婦「反論攻勢」強化)より一部抜粋


「反論」としていますが、そんな御大層なことが書かれているわけではありません。今まで書かれていなかったということのほうが逆にビックリするくらい基本的な事です。
日本側の主張というより「(韓国が主張しているような)強制連行・性奴隷・20万人...これらを示す物的証拠は見つかっていない」という客観的事実を述べているに過ぎませんね。

聯合さんの記事にしては大人しく、「猛言」だなんだという感想ではなく「河野談話」に言及するに留めています。
逆に言うと「河野談話」を持ち出すしか反論の余地がないのかもしれませんが...。

早いとこ「河野談話」も見直されるといいんですけどね、なにせ1993年に発表されたものです。今はもっと調査が進んでいますから最新の調査内容を反映することにして、見直しの検討してもらいたいものです。