リュ・ソクチュンさんへの公訴状の変更申請が認められた話

慰安婦は売春の一種」と大学の講義で発言し、名誉毀損で訴えられた元延世大学教授のリュ・ソクチュンさんの公訴状変更が認められました。今年4月に保留されてから、伸び伸びになってようやくです。

「日本軍慰安婦」という表現がざっくりし過ぎていて被害者が特定されていないとかなんとかで、19名の被害者(自称)に特定するように変更したんだそうです。

ペン・アンド・マイクの記事からです。

慰安婦は売春の一種」リュ・ソクチュン前教授、裁判部、検察側の公訴状変更申請を認容


慰安婦は売春の一種」という発言で起訴された元延世大学教授の裁判で、裁判部が検察側の公訴状変更申請を認めた。

27日午前11時30分、ソウル西部地裁刑事4単独のパク・ボミ(司法試験51期・研修院41期)は19名のいわゆる「日本軍慰安婦」被害者をこの事件と被害者と特定した公訴状の変更を認容した。

検察が公訴状を変更したのは、今年3月12日に行われたリュ元教授の事件の2回目の公判で「『日本軍慰安婦』とするなら趣旨上、韓国から連れて行かれたおばあさんを指すと思われるが、広範囲に見るならかつて東南アジア地域などから連れて行かれた人も含まれると言える」とし、公訴状に被害者が特定されていないという裁判所の指摘に対応するためだ。

(中略)

韓国の司法体系上、刑法上の名誉毀損罪が成立するためにはまず名誉毀損の被害者が特定されなければならない。被害者が特定されなければ名誉毀損も発生しない。

これについてリュ前教授側は女性家族部などが保管している「日本軍慰安婦」被害者審査資料などを提供し、その内容を分析して 「日本軍慰安婦」強制連行の被害を主張してきた彼らが本当に強制的に連行されたのか問いただすとしている。

リュ前教授側のこうした方針は「日本軍慰安婦」が日本軍ないし官憲によって強制連行された事実は無い、という国内外の研究家の主張に依ったものとみられる。

一部の研究家は今回の裁判が議論の激しい「日本軍慰安婦」問題の実態的真実を明らかにする契機になると期待している。

しかし、この事件の裁判部が「日本軍慰安婦」被害者登録資料を出して欲しいという被告人側の要求を受け入れるかどうかは未知数だ。

(後略)

ペン・アンド・マイク「"위안부는 매춘의 일종" 류석춘 前교수 재판부, 검찰 측 공소장 변경 신청 인용(「慰安婦は売春の一種」リュ・ソクチュン前教授、裁判部、検察側の公訴状変更申請を認容)」より一部抜粋


「ユン・ミヒャン保護法」と揶揄された「慰安婦法」改正案を急いで通したいのはこういった動きも影響しているのかもしれません。