タカラトミーというとプラレールなどの大手おもちゃメーカーで、宇宙産業とはイメージ的に結び付きません。
が、来年2022年に打ち上げ予定の月面着陸ミッションで活用される変形型月面ロボットの開発に関わっているのだそうです。
変形型とは何とも心踊る響きです。タカラトミーの変形ロボットと言えばトランスフォーマー。
JAXAのプレスリリースによると2016年からJAXAとタカラトミーとでロボットの筐体の共同研究が始まり、2019年に加わったソニーが制御技術を提供、さらに今年、同志社大学が加わり4者による共同開発で進められているそうです。
公開されたロボットの外観が下です。
なんか顔っぽく見えてちょっと可愛い(?)かもしれません。(いや、生首だし逆に怖いか?)
大きさは直径8センチ。かなり小さいです。
真ん中がパカっと割れて外に開きます。開いたところはそのまま車輪になって月面をコロコロ移動できるようになっているそうです。
この小型ロボットの任務は月面表面の砂(レゴリス)など、路面状況の調査です。JAXAがトヨタと共に進めている「有人与圧ローバ(LUNAR CRUISER)」計画のためのデータ収集にあたります。
月面探査、開発には米中ともに勢いを増しています。今後、必ず人を乗せて月面を移動する、資材を運搬するという需要が出てくるはずです。