「大韓民国は親日勢力と米占領軍の合作」という認識の次期大統領候補の話

京畿道の知事のイ・ジェミョンさんが正式に次期大統領選に出馬表明しました。支持率は前検事総長のユン・ソギョルさんと1、2を争うと予想されます。

イさんは以前から過激発言の多い人です。日本に関しては「事実上の敵国」と言ったことがありますし、京畿道は教育現場での「日帝残滓精算」が盛んな地域です。
しかし彼の過激発言は日本だけに限らず、過去には自身の兄嫁にも暴言を吐いたことがあるそうです。もともと「そういう人」ということです。

流石にマズイと思ったのか、こうしたイメージを転換しようとしているようです。
出馬にあたり、まず過去の兄嫁への暴言に対し「10年ほど経った今、成熟した」「少し考慮して欲しい」と公式に初めて謝罪しました。ある記事によると謙虚な態度のほうが最近の若者にはウケが良いんだそうで、若年層の支持を意識したものだろうとのこと。

ですがこの人の癖は「思ったことを考慮せず、すぐ口に出す」という直言癖のようです。出馬宣言後に行った発言が一部で「歴史歪曲」と批判されています。


ペン・アンド・マイクの記事からです。

イ・ジェミョンの歪曲した歴史認識大韓民国親日勢力と米占領軍の合作...きれいな出発ができなかった」


イ・ジェミョン京畿道知事が1日、大統領選挙出馬を宣言した後「大韓民国が他の国の政府樹立の段階と違って親日精算が出来ず、親日勢力が米占領軍と合作して支配体制をそのまま維持したではないか」とし「きれいに国が出発できなかった」と主張した。

(中略)

ネットユーザーたちは「このような偏向的で歪んだ歴史認識を持った人が与党の有力大統領候補というのが恐ろしい」、「ムン・ジェインが台無しにした国を滅亡させるのがイ・ジェミョン」などの反応を示し、イ・ジェミョン知事を強く批判した。

イ知事の当該発言は大韓民国建国過程を根こそぎ否定する事実上の妄言で 「米国は占領軍、ソ連軍は解放軍」と主張したキム・ウォンウン光復会長と脈を同じくすると言っても過言ではない。

(後略)

ペン・アンド・マイク「이재명의 왜곡된 역사인식 "대한민국, 親日세력·美점령군 합작...깨끗하게 출발되지 못했다"(イ・ジェミョンの歪曲した歴史認識「大韓民国、親日勢力と米占領軍の合作...きれいな出発ができなかった」)」より


つい先日、独立有功者とその子孫で構成された光復会のキム・ウォンウン会長が学生向けに作成した動画で「解放後に入ってきたソ連軍は解放軍で、米軍は占領軍だった」という趣旨の発言をしていたことが報じられました。
イ・ジェミョンさんと間違いなく同じ世界観に生きています。解放軍であるソ連の後ろ盾によって成立した北朝鮮が正当であり、占領軍によって建てられた韓国政府は植民地政府(傀儡政権)である、というものです。
大韓民国の根幹そのものを揺るがすものです。こういう人も「反日種族主義」にカテゴライズされると思うのですが、このような考えの人が次期大統領筆頭候補というのが現実です。