延世大学での講義中、「慰安婦は自発的な売春」という趣旨の発言をし、名誉毀損に問われているリュ・ソクチュンさんが慰安婦問題の本丸とも言うべきイ・ヨンスさん、ユン・ミヒャンさんを証人として申請したそうです。
不謹慎を承知で言わせてもらうと、実現すれば非常に面白いことになりそうです。
※10/15追記
ソウル新聞によると裁判所は「必要ではないようなので採択する予定はない」としながらも「再検討はしてみる」というような反応だったようです。残念ながら望み薄ですね...。
しかし必要ないということはすなわち、事実が何か確認する必要はない、ということでしょうか？名誉毀損訴訟なのに。
ニューシスの記事からです。
「慰安婦は売春」のリュ・ソクチュン、イ・ヨンスとユン・ミヒャンを承認申請へ
（前略）
13日、法曹界によるとリュ元教授は今月12日、イさんとユン・ミヒャン無所属議員、イ・ヨンフン元ソウル大教授、日本人の西岡力、記者Aさんなど5名に対する承認申請書をソウル西部地裁刑事4単独のパク・ボミ裁判官に提出した。
リュ元教授はこの日、ニューシースとの電話インタビューで「イ・ヨンスさんは最初は慰安婦に引きずられていったとしたが、後に業者に騙されてついて行ったなど、証言が行ったり来たりして、そんな証言が事実なのか法廷で確認するために証人として申請した」と述べた。
リュ元教授なユン議員については「慰安婦関連の証拠のうち、強制連行ではなかったという証拠について本人がどう評価するのか聞くために承認申請した」とし「イ元教授の場合、慰安婦問題で韓国最高の専門家であるだけに意見を聞くために申請した」と説明した。
また、日本人の西岡力を証人として申請した理由については「日本で吉田清治が『私の戦争犯罪』という本を通じて自分が日本軍の命令を受け、韓国人女性たちを拉致したと証言し、これを根拠に朝日新聞が『日本軍が慰安婦を強制連行した』という報道を数え切れないほど流した」とし「ところで西岡力が『この本は最初から最後まで嘘だ』と真実闘争をし、結局関連内容を報じた朝日新聞編集局長も罷免された」と述べた。
続いて「日本軍慰安婦が強制だったという説を広めるのに朝日新聞が決定的な役割を果たしたが、西岡力はそれが嘘だということを明らかにした人」と付け加えた。
リュ元教授は裁判所に女性家族部が持っている「慰安婦被害事実証明文書」に関する事実照会も申請したという。
（後略）
ニューシス「"위안부는 매춘" 류석춘 교수, 이용수·윤미향 증인 신청（「慰安婦は売春」のリュ・ソクチュン、イ・ヨンスとユン・ミヒャンを承認申請へ）」より一部抜粋
西岡さんにだけ敬称が付いていないのは原文ママです。ちょいちょいあるんですよね、こういうこと。
しかし、大変不謹慎ですけれど面白くなってきました。以前もリュ・ソクチュンさんは法廷で検察側の証人相手に「慰安婦問題討論」を行っていますからね。
承認申請が認められた場合、どのような裁判になるのかも興味深いですし、却下された場合はどんな理由を付けてくるのかも楽しみ（？）です。記者Aが誰のことなのか分かりませんが、植村さんだったら更に期待度が高まるんですけどね〜。※10/15追記 メディアウォッチ代表のファン・ウィウォンさんのことだったようです※
ところで、メディアウォッチでもペン・アンド・マイクでもなく、ニューシスがここまで詳しくリュさんの言い分（特にイ・ヨンスさんの証言変化や朝日の誤報など）をツッコんで報じるというのも今までなかったことのように思います。どういう風の吹き回しでしょう？
