正義連(旧・挺対協)の元理事だったユン・ミヒャンさん。横領問題で散々騒がれた彼女ですが、2015年の日韓慰安婦合意の合意内容を事前に知らされていた疑惑があります。
(自称)元・慰安婦のイ・ヨンスさんと揉めたときにイさんは「日韓合意で日本から10億円が拠出されることを代表(ユンさん)だけが知っていた。自分たちは知らされなかった」このようなことを言っています。
これを受けて韓国の保守系弁護士団体が外交部にユンさんとの面談記録の公開を要請していました。
しかし、外交部は「公共機関情報公開に関する法律」が定めた非公開対象として公開を拒否しました。国益に損害を与える恐れがあるという判断です。昨年の6月頃の話だったかと思います。
弁護士団体はこれを不服として情報公開拒否処分取り消しの訴訟を起こしました。
そして今日、その判決が出ました。
裁判所は「具体的な外交協議内容など、敏感な事項を除いてすべてを公開すること」という判断を下しました。
聯合ニュースの記事からです。
裁判所「外交部、慰安婦合意時のユン・ミヒョン面談記録公開せよ」
外交部が2015年、日本政府との慰安婦合意の過程で韓国挺身隊問題対策協議会(以下、挺対協)常任代表だったユン・ミヒャン共に民主党議員の面談記録を公開するよう裁判所の判決が出た。
ソウル行政裁判所行政11部(パク・ヒョンスン部長判事)は10日、弁護士団体「韓半島の人権と統一に向けた弁護士会」(韓弁)が外交部を相手取って起こした情報公開拒否処分取り消し訴訟で原告の一部勝訴の判決を言い渡した。
裁判所は韓弁が外交部を公開を請求し拒否された情報5件のうち、1件を除いた残りの大部分を公開せよと判決を出した。
裁判部は「公開対象と判断した文書は外交部当局者と挺対協代表の面談結果で、日時と場所、面談テーマなど」とし「具体的な外交協議内容など敏感な事項は省いて公開するようにした」と説明した。
聯合ニュース「법원 "외교부, 위안부 합의 때 윤미향 면담기록 공개하라"(裁判所「外交部、慰安婦合意時のユン・ミヒョン面談記録公開せよ」)より一部抜粋
以前は「慰安婦合意には裏合意があったに違いない」として勝手に非公開部分を公開したりしていました。
結局、裏合意なんて無かったわけですが...。
今回、公開される文書によりユン・ミヒャンさんが事前に合意内容を知っていた、となれば慰安婦合意をすべて彼女の「独断専行であり、被害者は納得していない」としてしまえます。
とはいえ、それは韓国の国内事情ですから。日本が配慮して合意を無効化してやる義理はありません。