リュ・ソクチュン教授、今度は日本による土地収奪を否定、の話

慰安婦は売春」と大学講義中に発言したことで物議をかもしたリュ・ソクチュン教授の寄稿文が月刊hanada8月号に載るそうです。
今度は日本併合(あちらが言う植民地)時代についての韓国社会の評価が「間違っている」としました。
雑誌自体を私は読んでいませんが、どうも「反日種族主義」でイ・ウヨンさんなどが書いている内容と重なるようです。


中央日報の記事からです。

リュ・ソクチュン、日右翼雑誌に「慰安婦は就業詐欺、徴用は志願」


大学の講義の中で日本軍慰安婦被害者を「売春の一種」と発言して物議をかもしたリュ・ソクチュン(65)延世大社会学科教授は、日本の右翼性向雑誌に寄稿を掲載した。
リュ教授は、日本の右翼性向月刊誌「hanada」8月号の寄稿に、自身の授業内容を紹介し、日本の植民地支配に対する韓国社会の評価が間違っていると主張した。

リュ教授は寄稿文に「徴用に行った人々のほとんども、強制的に連行されたのではなく、お金を稼ぐため志願したものであることも説明した」とし「韓国の若い女性たちが慰安婦になるようになったのも強制的に連行された結果ではなく、民間の売春業者に就職詐欺にあったと説明もした」と書いた。

また「土地調査事業が韓国人所有農地の40%を日本人や日本国家に略奪されるきっかけになった、という韓国の歴史教科書が間違っていることを説明した」とし「韓国の米を日本が奪っていったのではなく、お金を支払って買っていっただけである、という説明もした」と主張した。

(後略)

中央日報「류석춘, 日 우익 잡지에 "위안부는 취업사기, 징용은 자원"(リュ・ソクチュン、日右翼雑誌に「慰安婦は就業詐欺、徴用は志願」)」より一部抜粋


「日本に奪われた土地は40%」、この根拠について簡単に紹介しておきます。


「朝鮮近代社会経済史」という本があります。
これによると、国有地に編入された耕地は13万4000町歩で、全耕地の5%となっています。そこから全耕地は270万町歩だったことが分かります。

ところが、実際に行われた土地調査では全耕地は420万町歩を超えていました。その他に持ち主不明の未開墾地として90万町歩がありましたが、未開墾地なので耕地面積としてカウントしません。

記録と実際が一致していなかったのです。


また、駅屯土の問題もありました。
もともとは公共用地・宮室用地…つまり、国有地であるはずが、実際は民間が所有していた土地があったのです。その所有をどうするか、というのが大きな問題になりました。
過去の記録をひっくり返して調べた結果、総督府は多くの土地について韓国政府の主張を認め、民間の所有権を否定しました。(一定期間、異議申し立て可)
このときに接収された土地が、当時の全耕作面積の約3%に当たる14万7000町歩とされています。

その他に、正式な売買により日本人が取得した土地が全耕作面積の約6%の25万5000町歩です。

この割合は全耕作面積を実際の調査結果に基づく420万町歩として考えたときのものです。


ところが、この全耕作面積を270万町歩として、未開墾地90万町歩を国有地として編入されたものとして14万7000町歩*1と25万5000町歩*2と加算すると、日本に接収された土地は130万2000町歩となり、全耕作面積(270万町歩)の約48% 、韓国の教科書が主張する40%の根拠となります。

計算結果を都合よくするために数値の組み合わせを任意に変えているのです。
トリックなんて可愛いモンじゃありません。


*1:韓国政府の主張を認め、民間から接収した全体の約3%分

*2:正当な売買により日本人が取得した全体の約6%分