日本が近現代史をちゃんと教えないのは「褒められる歴史がないから」という話

本の学校教育において近代史に時間を割かないというのは皆さん実体験として納得できるかと思います。
私自身は通っていた高校が日本史 or 世界史の選択制で、世界史を選択したために日本史は近代史がどうこう問題以前にほとんど知らず、興味も無く学生時代を終えました。
まあ、おかげさまで日本の近現代史やお隣について変な先入観もネガティブ思想も持たずに済んだと思っていますが、近現代史を「正しく(?)教えられていない」と言われればその通りかもしれません。

「正しく」というのがどういうことなのかは、とりあえず置いておくとして、日本が近現代史を「正しく」教えないのは「褒められる歴史がないから」との主張があったので紹介します。
この前、東大教授が日本が強制徴用の歴史的事実を認めないのは「韓国に負けたくないから」と言ったのと同じで「日本人の主張」という形です。報じているメディアも同じですし、「日本が過ちを認めないのはプライドのせい」というのもよく似ています。

 

 

ソウル新聞の記事からです。

「日本が近現代史を正しく教えない理由..褒められる歴史がないから」


「日本の政治が変わってこそ歴史教育も変わり歴史に対する責任意識も持てるが…。最近の衆院議員総選挙の結果を見ると、残念でなりません」

長崎原爆犠牲韓国人慰霊碑の除幕式前日の5日、日本長崎市の岡まさはる記念平和資料館で会った新海智広副理事長はこのように話し残念がった。

(中略)

新海副理事長は「1945年8月9日の長崎で原爆が発生してから76年ぶりに韓国主導の原爆犠牲者慰霊碑が作られたことは意味深い」と述べた。彼は「1979年、在日本朝鮮人総連合会朝鮮総連)が主導で慰霊碑を造ったが、日本人は植民支配に対して謝罪もしなかったにもかかわらず謝罪したという内容が含まれているなど誤った方向に作られた」と指摘した。 続いて「岡牧師は生前、日本植民地支配の被害を南と北に分けなかったし、原爆犠牲は韓半島全体の問題だと言ってきた」と付け加えた。

韓日関係の悪化とその原因である過去と関連して、根本的に日本に責任があると新海副理事長は強調した。彼は「日本が過ちを謝罪しないのには、植民支配を認めてしまえば日本の過ちを認めるのと同じだから」とし「日本の文字は中国漢字の起源であり、また歴史的に韓国から学んだこともあるが、これを認めたくないおかしなプライドがある」と批判した。

市民活動をする前に高校で歴史を教えた新海副理事長は、「このように日本の誤った歴史観を変えるためには、日本の歴史教育の方式が変わらなければならない」と強調した。
新海副理事長は「過去の資料館の訪問客が学生70%、大人30%だったとすれば安倍政権時代の学生訪問客の割合は20-30%と逆転するなど政界の影響を受けた」と述べた。彼は「過去に韓国を訪問して学生たちと話をしてみると、韓国学生たちは歴史問題を自分の問題だと思って一致させたが日本ではほとんどそうではない」とし「日本の歴史教科書はかなり厚いが、近現代史の部分は非常に薄い。事実上、明治時代から歴史が終わってしまうわけだ」と述べた。続いて「明治以降の日本の歴史は戦争と侵略だけだから称賛される歴史ではないため、きちんと教えないようにした」とし「だからこれを変えるためには政治が変わらなければならず、歴史を正しく知るためには暗記式の受験用歴史勉強方式も変わらなければならない」と明らかにした。

(後略)



ソウル新聞「"일본이 근현대사를 제대로 가르치지 않는 이유..칭찬받을 역사가 없기 때문"(「日本が近現代史を正しく教えない理由..褒められる歴史がないから」)」より一部抜粋

個人の主張ですから何を言おうと勝手ですが...ああ、なるほど。近現代史ばっかり一所懸命に教育する韓国には「近現代より前に褒められる歴史がないから」なんですね、納得です。