韓国ユニクロが黒字転換、No Japan衰退か?という話

久々にNo Japanその後です。
No Japan全盛期、不買運動の象徴的存在であったユニクロ(韓国法人:FRLコリア)ですが、黒字に転換したそうです。

日本国内で普通に生活していると別に驚くようなことではありませんけれど...まあ、今年は寒くなるのが遅かったので、冬物衣料は売れてないんじゃないの?という感じですが。
不買運動当時の韓国メディアの騒ぎっぷりに触れていると、ユニクロ撤退まで秒読みという雰囲気でしたのでまさかまさかの大復活、という感じなのかもしれません。

 

 

マネートゥデイの記事からです。

高級ダウン10万ウォンで販売..ユニクロ、NOジャパン突破して黒字に


2019年、日本製品不買運動、いわゆる「NO ジャパン」の直撃を受け、高空成長に歯止めがかかったユニクロが、ついに韓国市場で黒字転換に成功した。NOジャパン運動が徐々に下火になっている上、売り場縮小などの費用効率化を進めるにつれ、グローバルグランド級のデザイナーおよびブランドとの協業製品を通じて人気を集めているからだ。

3日、金融監督院によると、エフアールエル・コリアの2020年9月1日から今年8月31日までの営業利益は529億ウォン*1で、前会計年度は884億ウォン*2の営業損失で黒字転換した。売上高は5824億ウォン*3で前年比7.5%減少した。当期純利益も473億ウォン*4に達し、前会計年度の994億ウォン*5純損失と比べ劇的な巻き返しに成功した。

(中略)

NOジャパンやコロナの大流行により売上が激減し、赤字へと転落した韓国ユニクロは、昨年末から黒字転換に成功したという。これは売り場を相次いで閉店させ、費用効率化に乗り出した結果だ。今年8月末基準の全国ユニクロ売り場数は145店と、2019年8月末の190店より約30%減少した。

(中略)

韓国ユニクロは2019年7月に始まった日本製品不買運動で国内消費者から背を向けられ、2020会計年度に売上が前年比54.1%激減した6298億ウォンと、884億ウォンの当期純損失を記録し、業績が墜落した。
構造調整やコスト削減に乗り出したユニクロは、韓国で50以上の店舗を閉店し、この過程でアジアの代表的な店舗の一つだった明洞店をはじめ、江南店や弘大店などが次々廃業した。
ユニクロはグローバルブランド級のデザイナーやブランドと共同作業した協業製品で、韓国の民心回復に乗り出した。

(中略)

国内市場で黒字転換に成功したユニクロは、最近約1年ぶりに新規店舗を開いて慎重な拡大に乗り出したところだ。去る11月5日、釜山にユニクロ・サハ店をオープンし、続いて12日には釜山ユニクロ・ロッテ百貨店センタムシティ店もリニューアルオープンした。



マネートゥデイ「명품패딩 10만원에 팔더니..유니클로, NO재팬 뚫고 흑자냈다(高級ダウン10万ウォンで販売..ユニクロ、NOジャパン突破して黒字に)」より一部抜粋

ユニクロ大打撃」は韓国メディアが大きく報じていたので、韓国人にはそれが事実になっていると思います。

実際のところ、ユニクロ本体(ファーストリテーリング)に占める韓国の売上高って、言っちゃ悪いですが多少減ったところで屋台骨をどうこう出来る水準ではありません。
まあ、それが分かっているからこそ韓国メディアはファーストリテーリング本体の売上データに一切触れず、FRLコリアに限定して騒ぐんでしょうけれど。(ちなみに同期間のファーストリテーリングの売上は約2兆円、営業利益約2400億円、当期利益約1600億円)

不買運動後に50店舗近くが閉店して2店舗だけが開店、しかも内1店舗は新規開店ではなくリニューアルオープン...貧乏くじを引かされたのは、間違いなく閉店店舗で働いていた店舗スタッフたちでしょうね。

*1:約50億円

*2:約84億円

*3:約555億円

*4:約45億円

*5:約94億円