次の「地獄島」は「佐渡島」な話

文化庁佐渡鉱山をユネスコ世界文化遺産の推薦候補として選定しました。日本政府が推薦書を提出すればイコモスの審査と勧告を経て早くとも2023年に登録の可否が判断されることになります。

佐渡鉱山は1896年に民間(三菱)に払い下げられ1900年代前半に入ると三菱鉱業(現・三菱マテリアル)が運営していました。三菱と言えば韓国さんの大好きな「戦犯企業」です。
しかも佐渡鉱山では1940年2月〜1942年3月までに1005人の朝鮮人労働者が「募集」された記録が残っているそうです。
もちろん「募集」されていたのですから彼らは「募集工」なのですが、韓国ではこれらも引っくるめて「強制労働者」です。黙っていられるわけがありませんよね。

 

 

中央日報の記事からです。

軍艦島に続きまた...日「朝鮮人強制労役」の佐渡鉱山を世界文化遺産登録推進


日帝強占期に朝鮮人強制労役があった日本の新潟県佐渡鉱山がユネスコ(UNESCO)世界文化遺産推薦候補に選定された。日本政府が佐渡鉱山の世界文化遺産申請を確定した場合、2015年の日帝徴用現場である端島(別名「軍艦島」)が含まれた「明治日本産業革命遺産」登録時のような韓日歴史葛藤が起こるものとみられる。

(中略)

新潟県佐渡鉱山は外国との交流が限られていた江戸時代に幕府の管理・運営の下独自の技術で高品質の金を生産していたところだ。新潟県佐渡市はこのような歴史的価値に注目し、ユネスコ登録を10年以上推進してきた。

問題は太平洋戦争が本格化した後、ここが銅や鉄、亜鉛などの戦争物資を生産する鉱山に変貌したということだ。当時、日帝は不足した労働力を補うために朝鮮人労働者を佐渡鉱山に大量動員した。記録によると佐渡鉱山で強制労働させられた朝鮮人が1000人を超え、彼らは給料もまともに貰えなかった

最近公開された新潟労働基準局が作成した文書「帰国朝鮮人に対する未払い賃金の債務などに関する調査に関して」によると、1949年2月25日に1140人に対する未払い賃金として23万1059円59銭が供託されたと記録されている。その後、日本は供託金の時効が過ぎたものとみなし1959年5月11日、この供託金を国庫に編入した。

(後略)



「군함도에 이어 또...日 '조선인 강제노역' 사도광산 세계문화유산 등록 추진(軍艦島に続きまた...日「朝鮮人強制労役」の佐渡鉱山を世界文化遺産登録推進)」より一部抜粋

なぜ未払い賃金(供託金)の記録が存在しているのか?なぜ記録されたのか?についてまでは考えないんでしょうね。
未払い賃金がある、そしてそれが計算されている、これは未払いが発生するまではきちんと「給与が支払われていた」ということです。何人分、いくらかを計算してあるのは支払う用意のためです。

そしてなぜ未払いが発生したのかについても、ちゃんと文書のタイトルに書いてあります。「帰国朝鮮人」...終戦後のドタバタで帰国した人たちの連絡先が分からないから払えなかった...これだって労働者はそれまできちんと「給与を受け取っていた」ことの証拠にしかならないと思います。

労働者1140人に対して23万1059円59銭を計算すると、一人あたり約202円68銭です。昭和20年の企業物価指数を使って現在のおおよその価値に直すと、約4万円です。(消費者物価指数を使えば別の数値になるが、消費者物価指数は昭和21年8月から開始。当時はまだない)
これが月給なのか週給なのか日給なのかについては分かりません。