【バンダーさん】「邪悪なレベルの「反日ヘイトスピーチ」で真実を糊塗する韓国の保守言論」の話

6月10日付けの投稿です。

 

 

趙甲濟ドットコムよりバンダービルドさんのコラムから「邪悪なレベルの「反日ヘイトスピーチ」で真実を糊塗する韓国の保守言論」です。

邪悪なレベルの「反日ヘイトスピーチ」で真実を糊塗する韓国の保守言論

隣国に助け(例:近代化、実弾提供など)を与えながらも、その隣国から感謝をされるどころか、むしろ悪口を言われている倍位は、地球上で日本が唯一だろう。

2022.06.09. JB Press(バンダービルド寄稿)

2002年5月8日、北韓を脱出し中国に潜伏していた北韓住民5名が、中国の瀋陽の日本領事館内に駆け込みを試みた。これらの家族や親戚7名(チャン・ギルス氏ら)は既に1年前に北京の国連難民機構の事務所へ駆け込み、韓国への亡命に成功した。その時から北京の国連難民機構事務所に対する中国公安の警備が強化されたため、5人は代案として正門が開いている日本領事館を選ぶことになった。

日本領事館に突進した5名のうち男性2名は駆け込みに成功したが、女性2名と子ども1名(3歳)は領事館正門で中国公安に捕まった。女性2名は地面に横たわり正門の手すりを握り絞め、外に引きずり出そうとする中国公安らの腕力に抗い、もがきながら踏ん張った。このような緊迫した場面は向かいの建物5階で待機していた日本人記者(共同通信)によって動画で撮影された。

中国公安はもみ合いの末、日本領事館内に無断で侵入し北韓住民5名を連行して行った。これに対し日本政府は中国公安による不法行為(不可侵権の侵害)に対して「武大偉」駐日中国大使を外務省に招致して抗議した。そして連行された北韓住民5名の身柄を直ちに引き渡すことを中国側に求めた。日本領事館正門で起きた脱北住民と中国公安との間のもみ合いの状況が生々しく映し出された動画は全世界に発信された。お陰で人道主義的措置を求める国際世論が一瞬にして形成された。これに対し中国政府は大きな圧迫を受け、連行した脱北住民5名を15日後に「第三国追放」の形で釈放した。釈放された5人はフィリピンを経て韓国に入国した。

通常、このような事件(公館侵入を通じた亡命の試み)が発生すれば外交問題に飛び火しやすい。そのため世界のすべての国々はこのような事件が出来るだけ自分の側で発生しないことを望んでいるのが厳然たる事実だ。これは直接的な当事者に該当する韓国でさえ例外ではない。

脱北住民5名が瀋陽の日本領事館に駆け込みを試みたのは2002年だった。ところが、当時の北京の韓国領事館でも同様の事件が発生した。今は韓国で歌手として活動しているハン・オクジョンさん(44歳)は、1998年に脱北して中国に隠れ住み、2002年に家族3人と共に北京の韓国領事館に駆け込んだことで亡命に成功した。ハンさんはその間、韓国の様々なマスコミに出演し、自身の亡命ストーリーを紹介した。2022年5月22日にも、ある脱北者が運営するユーチューブチャンネル(アン・ヘギョンTV)にゲスト出演し、2002年の韓国領事館駆け込みと関連して次のように証言した。

「...韓国領事館近くへ来てみると、中国公安の警戒がひどかった...公衆電話で領事館側に電話を掛け切実に訴えた。『私たちは脱北者家族です。4名が今、領事館前に居ますが、私たちを中に入れてください。入る方法を教えてください』、ところが、韓国領事館側の回答は以外だった。
『私たちが教えられることは何もありません。勝手に入ってきてください』
私は領事館職員に『私たちが勝手に入ることが出来るならば、私はなぜ電話を掛ける必要がありますか!』と怒った。すると韓国領事館の職員は電話を切ってしまった。その時、私は『命をかけてやっとここまで来たのに、どうしてこんなに薄情なのか、血も涙も無いではないか!』と、韓国領事館を恨んだ。
私は法律に詳しくなくて、領事館側が介入して私たちを少しでも(領事館の内側に)引き入れてはいけない、ということをその当時は分かっていなかった...。私たちは3日間、領事館の近くを行ったり来たりしながら機会を伺い領事館に駆け込むことに成功した」

ハン氏は2014年に出演したテレビ放送(CTS)でもこのように証言した。

「韓国領事館に電話を掛け、『私たちは脱北者で領事館に入る方法を教えて欲しい』と話した。ところが、領事館の答えは『外交問題が掛かっているので教えられない。勝手に入って来い』といった具合だった」

韓国の「チャンネルA」は代表的保守メディアである「東亜日報」が運営する総合編成チャンネルだ。脱北者が出演して各自の脱北ストーリーを証言し、北韓の悲惨な実情を告発する「今、会いに行きます*1」という番組は毎週日曜日の夜に放送される「チャンネルA」の人気番組の一つだ。

2022年5月29日の放送では、中国に隠れ住みながら北韓の実情を告発する絵を描き1999年に20点の作品を公開することで、国際社会が北韓人権により関心を示すことになった「チャン・ギルスさん」(39歳)の家族や親戚15人の亡命ストーリーが紹介された。7人は国連難民機構に駆け込み(2001年)、そして3人はモンゴルを経由して韓国に到着し、残りの5人は日本領事館に駆け込みを試みた(2002年)。ゲストとして、当時15名の亡命を支援したNGOの代表(ムン・クグハン氏)および日本領事館駆け込みを試みた脱北住民の一人(キム・テジュン氏)、そして領事館正門で緊迫した状況を見守った聯合ニュース記者(イ・ジュンウォン氏)らが出演した。

1時間20分の間行われた放送は、北京の国連難民機構事務所駆け込み(2001年)および瀋陽の日本領事館駆け込みの試み(2002年)に関する内容を主として取り上げた。

日本領事館駆け込みを試みて中国公安に連行された5名が韓国の地を踏むことができたのは、現場の状況を動画で撮影し公開した日本人記者の功労がかなり大きい。加えて、日本政府が中国公安の不法行為に対して抗議し、5名の身柄を引き渡すよう中国側に要求したことは、それなりの措置であったと考えられる。一言で言えば、動画公開を通じて国際世論を喚起させるのに決定的に寄与した日本人記者と日本政府の外的努力に対しては肯定的に評価してこそ当然だろう。

ところが、5月29日の放送(「今、会いに行きます」)を視聴した韓国人は、日本に対して感謝するどころか、むしろ日本に対する怒りと敵愾心を抱くようになったのだろう。韓国はこのように、日本の努力を認めるどころか、むしろ策略と貶める内容で放送することで、韓国国民の反日感情をさらに深めている。

韓国で一般的な反日洗脳手法の一つは「総論を無視し、各論で非難する手法」だ。例えば、「韓半島で人権と法治、資本主義などが導入され、産業化が進むにつれ近代化した」ということは、韓日併合時代(1910〜1945)の性格を最も核心的に説明する総論に該当する。しかし、今日の韓国人はこのような総論を徹底的に無視する。それ代わりに、各論にあたる「慰安婦」や「徴用工」、「鉄の杭」など当時の極めて枝葉的でくだらない事件を一つ一つ執拗に食い下がって日本を謀略してこき下ろしている。

もう一つの例として「実弾不足の困難に直面した南スーダン派兵韓国軍の支援要請に自衛隊が実弾を提供したということ」は総論に該当する。しかし、韓国人らはこのような総論にあえて背を向ける。代わりに「実弾は国連を通じて提供されたものだ」、「日本の軍事大国化が憂慮される」、「自国の憲法に違反した実弾提供だ」というように、枝葉的な主張に食い下がって日本を非難する。隣国に助け(近代化、実弾提供など)を与えながらも、その隣国から感謝をされるどころか、むしろ悪口を言われているケースは地球上で日本が唯一だろう。

「総論を無視し、各論で非難する手法」は、5月29日の放送でもそのまま再現された。1時間20分の放送時間の内、後半20分ほどが「日本領事館駆け込み」関連の内容だった。

脱北住民5名が日本領事館への駆け込みを試みたのは、2002年5月8日午後1時55分だった。放送は、当時日本人記者が撮影した領事館正門での状況を主な内容として取り上げた。動画には日本領事館の正門で脱北住民と中国公安が揉み合う緊迫した場面がそのまま映っていた。合わせて、制作陣が付け加えた字幕として「家族の駆け込みを全身で阻む中国公安」、「絶叫する家族」、「悲鳴に集まった通行人」などの表現が画面下部に大きく登場した。

<正門からの悲鳴に外に出た日本領事館職員たち>という字幕に続き、<日本領事館職員の反応は?>との字幕が登場し、揉み合いによって領事館内に落ちた中国公安の帽子を日本領事館職員が拾い上げる場面が出てくる。ところが、その領事館職員がその帽子を中国公安に返したどうかは動画では確認できない。動画には帽子を披露場面まで出てくる。推測可能なのは、親子を収容した領事館職員が直ちに中国公安に返した可能性もあり、後に返した可能性もある。そうでなければ、中国公安の不法行為に対する証拠物として確保しておいた可能性も排除できない。いずれの場合に該当するのか、正確に確認されたものではない。それでも字幕にはこう出た。

<脱北家族を助けず、中国公安の帽子を拾ってくれる領事館職員>

根拠のない捏造に当たる表現だ。続いて放送の画面にはスタジオの出演者(ゲスト)の心配に満ちた表情と共に「あまりにも平然としていた日本領事館職員」という内容の字幕を流した。

この時、放送進行者の一人は「躍起になって脱北家族を引き出そうとする中国公安と、この状況を淡々と見守っている日本領事館職員の姿が、脱北問題を巡る温度差を見せてくれる」というように言及した。人道的次元で日本領事館職員が駆け付けて中国公安に対抗して戦って脱北住民を救出しなければならなかったのに、非情にも淡々とした態度で一貫したという形の非難が込められた発言だった。この部分では怒りに満ちた表情で独り言で悪口を言うようなゲストの姿も画面に登場したりもした。

そして領事館正門での緊迫した状況を目の前で見守った聯合ニュースの記者(イ・ジュンウォン氏)の話が続いた。「当時の状況を説明して欲しい」という進行者の要請に対する聯合ニュース記者の答えた内容の中には次のような部分が出てくる。「無情で冷淡な日本領事館職員」という字幕と共に聯合ニュース記者の言及が始まった。

「...当時の現場で日本外交官の姿を見守りながら(怒りが)込み上げた。その友人たち、その友人たちの表情が『面倒だから早く処理して欲しい』という表情だった。日本の職員たちが何かを話したら中国公安たちが領事館の中に入った」

聯合ニュースの記者は日本領事館職員の表情と関連し「面倒だから早く処理して欲しいという表情だった」と断定した。ところで、このような断定は恣意的な判断に基づくものではないか?「面倒だから早く処理してくれという表情」とは具体的にどんな表情を言うのだろうか?「面倒だから早く処理してくれという表情」が存在するのなら、逆に「面倒ではないからゆっくり処理してくれという表情」というものも存在するのではないか?それではその場合は具体的にどのような表情のことを言うのか?相手が日本だとすれば、客観的ファクトと判断すべき記者さえも感情に偏り恣意的に断定する誤りに陥ってしまうのが今日の韓国の現実だ。

聯合ニュースの記者は激高した口調で、日本領事館職員を指して「その友人たち*2」という表現を繰り返し使い露骨に反日感情を表した。動画には日本領事館職員がもみ合っている中国公安に向かって何か言っているような場面が出てくる。だが、正確に何を言ったのか、確認されたことはない。常識的に考えるとおそらく当時の領事館職員は領事館が法的に日本の領土にあたるので、このような強圧的物理力行使は日本の主権を侵害するという立場を中国公安に伝える場面である可能性を排除できない。

にも関わらず放送は信頼できない中国政府の一方的主張(「日本側が中国側に脱北者連行を要請」)を反映した字幕を流した。聯合ニュース記者の説明と共に字幕は順次「面倒くさいから早く処理して欲しい!」<日本の外交官の言葉に中国公安が領事館内に!>、<何か合意したような怪しい状況>、<領事館内は日本の領土、自由に入った中国公安>、<日本領事館職員と中国公安が対話までする?>という表現に繋がった。真実を知らない人がもしこの放送を視聴したなら、このような歪曲された字幕(メッセージ)によって、日本領事館側が脱北者を迷惑に思って中国公安に頼んで引き出すようにした、という結論に到達するしか無い。

<脱北住民が領事館に入ってくる場合、追い出せ!>という字幕の登場とともに聯合ニュースの記者は話を続けた。

「事件6日後の5月14日に日本の共同通信は『事件発生4時間前にイナミ コレシゲ*3駐中日本大使が中国に居る日本公館全職員に対して『もし脱北者が公館内に入ってくる場合、追い出せ』と指示した」と報じた。その際、日本が掲げた名分は『テロ』だった。阿南惟茂駐中国大使は『不審者が入ってくる場合、テロの危険性があるから追い出せ』と言ったのだ」

聯合ニュースの記者のこのような発言に、スタジオの司会者たちとゲストたちは驚愕しながら嘆息をもらした。出演陣は呆れた表情をして「たった3歳の幼い子どもがテロを?」、「話になることを言わないと」、「他人事なんです」というように反応した。

司会者の一人である時事評論家(チン・ジュンゴン氏)は「一抹の悩みも無く脱北住民を追い出した日本」という字幕の登場とともに次のように発言した。

「二つの面で呆れる。第一に、領事館は治外法権地帯だ。にも関わらず中国公安が侵犯した。外交的に抗議しなければならない事案だ。第二に、人道主事的事案であるにも関わらず、(日本が)きちんと把握できず事務的に処理したということだ。腹が立つ」

もう一人の司会者は<公安にドアを開けてくれた日本領事館の職員たち!>という字幕とともに次のような発言をすることで領事館駆け込みを試みた事件の性格を規定した。

「これまでの話を総合すれば日本側が(脱北住民を中国公安に)渡したのだ」

共同通信の記事(「脱北者が公館内に入ってくる場合、追い出すよう日本大使が指示」)と関連して「阿南惟茂」日本大使が「警備を徹底しろという指示が誤って伝えられた」との記事に対し反論した事実を放送は全く紹介しなかった。今回の番組のために深層取材をしたチャンネルAの制作陣がこのような日本大使の反論を知らなかった可能性は低そうだ。結局、反日扇動に必要な情報だけを選択的に発信する韓国メディアの慢性病がここで確認される。

当時、日本がテロの可能性を憂慮したことに対して、今日韓国の放送出演陣は呆れた表情を浮かべて怒りを表わした。ところが領事館駆け込み事件があったのは2002年5月で、9.11テロ(2001年)の衝撃が依然として残っていたことを考慮すれば日本側の懸念は十分妥当なものとなる。現在の基準(人権意識、福祉など)で過去(韓日併合時代)を勝手に裁断(評価)することで「すべてが日本の過ち」というふうにこき下ろして謀略する韓国の慢性病がここで確認される。

「二つの側面で呆れる」と発言した時事評論家(チン・ジュンゴン)の発言こそ呆れる日本は中国公安の不法行為に対して駐日中国大使を招致するなど十分な抗議をした。そして人道主義に立脚して中国側に5人の身柄引き渡しを要求した。したがって当該時事評論家の発言は、当時日本テレビがすでに履行完了した事項を事実確認もせず無責任に吐き出した格好になってしまった。真実を知らない人が視聴したなら、日本が中国に抗議もせず、脱北住民の身柄引き渡し要求も全くしなかったと誤認することになるだろう。

このように物理力を武器に日本領事館に不法侵入し脱北住民5人を連行した中国よりむしろ権利(不可侵)を侵害された日本に対してより一層激しく怒るのが今日の韓国人の態度だ。相手が日本なら、韓国はこのようなやり方で常識的に理解できない珍しい行動を見せるのだ。

公安にドアを開けてくれた日本領事館の職員たち!という字幕とともに「話を総合すれば、日本側が(脱北住民を中国公安に)渡したもの」と結論付けた部分は明白な捏造に当たる。当時マスコミは「日本領事館職員が中国公安に向かって5人の身柄を領事館外に移動しないよう要求した」と明らかに報道した。しかし字幕の表現は、まるで領事館内に入ってきた北韓住民5人を追い出すために領事館職員が中国公安のためにドアを開けたと誤認させる。もし日本領事館側が本当に北韓住民を追い出すという方針を持っているのなら、それ以後に瀋陽の日本領事館に駆け込んで亡命に成功した北韓住民の事例(2003年、2006年、2009年)は存在し得ないだろう。

字幕とは別に出演者(進行者およびゲスト)がその都度集中する(Talking Point)を説明する小画面の左上に小さな文字で表示され、少なくとも数分間維持される方式で放送された。 ところで<3歳児を背負って日本領事館に突進!>、<脱北家族の日本領事館への駆け込みを目の前で見守った記者がいた!>などの小坂とともに<日本領事館は脱北住民を追い出した!>という捏造された表現の小題も堂々と登場して表示された。

あまりにも反日に偏った放送という点を自ら知り、一抹の罪悪感があったためだろうか。終わる頃、出演者の1人である東亜日報記者(キム・ジン氏)は、「中国公安に追われていた日本人記者がインターネットで動画を日本の本社に転送したことで、この事件が国際的に知られるようになり、おかげで北韓住民5人も亡命に成功した」という趣旨のコメントをした。この時、「日本記者の記事精神発揮」という字幕が3秒ほど表示された。このような日本人記者の決定的功労については「ビハインドストーリー」という形で処理された。

今日の韓国の珍しい習わしの一つは、地球上どの国も実践しにくい高度な道徳的行為を特に日本にだけ要求していることだ。そしてこの基準(高度の道徳性)に日本が少しでも合致しなければ韓国はあらゆる非難を浴びせる。中国にある韓国領事館でさえ、切迫した状態に陥り救援を要請する同じ民族である北韓住民に対して冷淡に接すること(「私たちは助けることができない。勝手に入ってこい」)というのが現実なのに、今日の韓国人は日本領事館に向かって北韓住民のために積極的に行動しなかったという理由であらゆる非難を浴びせているのだ。

日本の領事館は脱北住民の駆け込みに備える目的で用意された施設ではない。したがって、このような北韓住民の駆け込みという突発状況に直面した領事館側の対応に一部不十分な部分があるかもしれない。とはいえ、これは本質ではなく枝葉的問題に当たる。枝葉的問題は規定に従って処理すればよい。「阿南惟茂」日本大使が「瀋陽の日本領事館に向かって適切な助言をしなかった」という理由で日本政府から訓戒処分を受けたことは、枝葉的問題に対する是正措置に当たる。しかし韓国人は本質には目をそらし、枝葉的な部分だけを浮き彫りにして日本を非難する。「総論を無視し、各論で非難する手法」である。

今回のチャンネルAの番組のケースからも分かるように、今日韓国で行われている日本に向けたヘイトスピーチは背恩忘徳の段階を超え、一段階邪悪に入ったといっても過言ではない。ヘイトスピーチは過言にあたる。このような面で反日が日常になった今日の韓国では「反日ヘイトスピーチ」が事実上、国民犯罪として位置づけられたと見ることができる。他の犯罪の場合、犯罪者が罪悪感を感じるのが普通だが、反日ヘイトスピーチの場合は犯罪者が全く罪悪感を感じない。誰もが同じ罪を犯す状況なので、特に罪悪感を感じることがないからだ。相手にお返しをしたり、良いことをしてあげたりした後に、その相手からもらえるものとしては次の3つのうち1つを挙げることができる。

第一、相手から感謝をもらうこと。
第二、相手から何ももらえないこと。
第三、相手から非難を受けること。

日本の場合はこの3つのうちどれに当たるのだろうか? 日本は相手にとって一つめ(感謝)の場合は期待もしないだろう。ニつめ場合(無反応)に該当しても日本は楽な気持ちになるだろう。だが、三つめの場合(非難)なら話は変わる。このような背恩忘徳な目に遭わないためには、相手に向かって自分(日本)が施した善意と配慮がどれほど大きいかを相手に気づかせる努力をするしかない。だが、多くの努力にもかかわらず相手が継続して背恩忘徳行動を繰り返すならば、残った方法は一つしかない。これ以上相手に善意を施さないことだ。

背恩忘徳の前提条件である善意を当初から施さないことで背恩忘徳の芽を遠回しに封鎖することである。望ましくない方式だが、残念ながら今日の韓国の行動を勘案すると日本として取る方法は現在としてこれが正しいと思われる。



趙甲濟ドットコム「사악(邪惡)한 수준의 '反日 헤이트스피치'로 진실을 호도(糊塗)하는 韓國의 보수언론(邪悪なレベルの「反日ヘイトスピーチ」で真実を糊塗する韓国の保守言論)」より一部抜粋

記事中に明らかな誤りが一箇所あります。
脱北者を追い出せ」と指示したのはイナミ(原文「이나미」)駐中国日本大使となっている箇所、正しくは阿南(アナン)惟茂駐中国大使です。その他の部分も原文では「아나미(アナミ)」と表記されていますが読みは「アナン」です。(ご本人は分かりやすく親中派の人のようです)
チャンネルAの元の放送のミスなのか、バンダーさんのミスなのかは分かりません。

この件について領事館の対応を擁護するつもりはありません。
しかし、自◯テ◯の5人に1人は子どもというデータがあります。9.11から1年も経っていない時期です。「3歳の子がテロ?」と疑問を呈するのは、◯爆◯ロの現実を知らなすぎるお花畑脳な気がします。

*1:原文「이제 만나러 갑니다」

*2:原文「그 친구들」。「친구」は「友だち」や「友人」「同輩」の意味があるが、使いようによっては「あまり好ましくない相手」というニュアンスを加えることが出来る。

*3:これは間違い。詳細は後述。