三菱資産現金化保留...「今月中に結論」 or 「長期化」の話

三菱の韓国内差し押さえ資産の売却に関する裁判所判断は18日に出る予定でしたが保留のまま週末に入りました。
ほとんどの韓国メディアは(現金化許可が出る前提で)「今月中に判断」と言う記事を出しているのですが、一部だけ例外的に「長期化する」という見方を示す記事があります。それぞれ紹介します。

 



まず「今月中に判断」とするアジアトゥデイの記事からです。

最高裁「日戦犯企業三菱資産売却」の可否、遅くとも今月中に結論


(前略)

20日法曹界によると最高裁判所3部(主審 キム・ジェヒョン最高裁判事)は三菱側が特許権特別現金化(売却)命令に不服として再抗告した事件と関連し、前日の業務時間である午後6時までに決定を下さなかった。

これに伴い三菱が保有する約5億ウォン相当の韓国内特許権・商標権売却決定が猶予された。しかし最高裁が近く正式決定を通じて具体的な理由を明示し、売却可否の判定を下すものとみられ、外交的波紋が予想される。

(中略)

最高裁が「簡易判決」性格の「審理不続行」決定期限である8月19日を越しただけに、裁判所は近いうちに正式決定することになる。主審のキム・ジェヒョン最高裁判事が来月4日に退任する予定であるだけに、遅くとも8月中には裁判所の決定が出る見通しだ。裁判所の決定であるだけに、どんな結論が出ても決定文に最高裁の具体的な判断理由が盛り込まれることになる。

(後略)



アジアトゥデイ「대법, ‘日 전법기업 미쓰비시 자산매각’ 여부 늦어도 이달 중 결론(最高裁「日戦犯企業三菱資産売却」の可否、遅くとも今月中に結論)」より一部抜粋

どう頑張っても「審理続行不可」で「現金化許可」が出ることが前提になっているように読めます。
「遅くとも今月中」の根拠は来月4日に担当裁判官が退任するから...って、裁判官の個人的な事情が裁判所判断に影響を与えるとかメチャクチャです。

裁判所側は一応、この件は否定しています。
長期化の見方を示しているThe Factは次のように伝えています。

 

遅れた「強制動員三菱」資産売却判断…長期化の兆しも


(前略)

事件を担当した小部(最高裁判部)の主審であるキム・ジェヒョン最高裁判事が退任する来月4日までには結論が出るという見通しも出ている。

最高裁はひとまず否認している。最高裁関係者は「この事件をいつまでに決めるという方針を決めたり、最高裁判事の間で合意されたことはない」と明らかにした。

実際、最高裁判事が退任前に処理できなかった事件は新任最高裁判事が受け継ぐのが慣例だ。状況によっては小部の構成を変えることもある。

(中略)

日本政府、被害者との交渉のための外交部の要請で審理不続行をしなかったため、最高裁の審理は長期化するという見通しも出ている。

(後略)

THE FACT「지연된 '강제동원 미쓰비시' 자산매각 판단…장기화 조짐도(遅れた「強制動員三菱」資産売却判断…長期化の兆しも)」より一部抜粋

判断保留のまま長期化が濃厚なように思えます。外交部の意見書も出されたことですし。