先月27日に三菱の韓国内差し押さえ資産への売却命令が出されました。が、どうやらこれは全部ではなかったようです。
どうでもいいと言えばいい(どうせ最終的には全て売却命令が出ると思うので)のですけれど、一応整理しておくと差し押さえられているものは商標権2件と特許権6件の計8つ、原告は4人で、1人あたり2件の差し押さえ申請をしている、という事らしいです。
これが集団訴訟の一般的なやり方なのかどうか、ちょっと分かりません。
原告4人の内2人が差し押さえ申請していた商標権2件と特許権2件は既に「現金化命令」が出ています。これが先月27日のもの。
残り4件(原告2名分)はまだ「現金化命令」が出ていませんでした。三菱は差し押さえに対する抗告をしていましたが、今日、その内1件について抗告が棄却され特許権2件が新たに「現金化命令」のステップに進めるようになりました。
ただし、最後の1人の分だけは1年審理を継続するそうです。
聯合ニュースの記事からです。
強制労働賠償関連「特許差し押さえ不服」三菱の再抗告棄却
日帝強占期の強制労働被害賠償を無視してきた日本の三菱重工業が、韓国内の特許権差し押さえ命令に不服として起こした再抗告が棄却された。
11日、法曹界が明らかにしたところによると、大法院民事1部は昨年12月27日、三菱重工業が強制労働韓国人被害者のパク・ヘオクさんを相手取って申請した特許権差し押さえ命令の再公告事件を審理不履行で棄却した。
審理不履行での棄却は裁判部が再抗告の対象ではないと判断して事件を考慮せず、そのまま棄却することを意味する。
(中略)
ヤム・クンドク、キム・ソンジュさんらの差し押さえ申請の商標権2件と特許権2件については先に再抗告棄却が確定し、特別現金化命令まで出されている。三菱は特別現金化命令も不服とし、大田地裁で法的手続きを続けている。
パク・ヘオクさんの差し押さえ申請特許2件も特別現金化命令の手続きを踏むことになる見通しだ。
(後略)
聯合ニュース「강제노역 배상 관련 '특허권 압류불복' 미쓰비시 재항고 기각(強制労働賠償関連「特許差し押さえ不服」三菱の再抗告棄却)」より一部抜粋
三菱としては毎回毎回、不服として抗告しないと相手の言い分を認めることになりますからね、面倒くさい話です。
本来であれば現金化までの時間を引き伸ばしてその間に韓国政府が日本から譲歩を引き出すのが狙いだったのでしょうけれど...今や時間稼ぎに何の意味もありません。