ネットバンク利用者のローン返済遅延額が急増...昨年第1四半期末と比べ3倍という話

ネットバンク3社の利用者のローン返済遅延金額が急増していることが分かりました。去年の3月末時点と比べて3倍だそうです。
中でもトスバンクというネットバンクでは、昨年第1四半期対比で延滞金額が56倍にまで急増したそうです。貸出審査において十分に選別したにもかかわらずです。
しかもこれは去年の年末時点でのことで、すでに2ヵ月経っています。さらに悪化しているでしょう。

 



文化日報の記事からです。

インターネット銀行の延滞貸出が3倍に急増...健全性管理指標の持続的悪化


(前略)

26日、金融監督院が国会政務委員会に提出した資料によると、昨年末基準でインターネット銀行3社(カカオバンク・Kバンク・トスバンク)で1ヵ月以上の延滞貸出残高は2915億9100万ウォンと集計された。これは昨年第1四半期末(1062億ウォン)と比べ3倍近く急増した数値だ。

銀行別にみればトスバンクの延滞貸出増加幅が最も激しかった。昨年末、トスバンクの1ヵ月以上の延滞貸出は619億ウォンで、第1四半期末(11億ウォン)の56倍以上増えた。同期間にKバンクは2.5倍増の920億ウォン、カカオバンクは2倍増の1377億ウォンだった。

トスバンク関係者は「健全な中低信用者を十分に選別したにもかかわらず市場の悪条件下で基礎体力が不足した事例が一部発生している」としながらも「銀行の安定的な成長力は維持している」と説明した。

(中略)

インターネット銀行の与信規模が着実に成長しているだけに、これに比例して延滞貸出増加が一定部分避けられない側面もある。

しかし代表的な健全性管理指標である延滞率と固定以下与信(延滞期間が3ヵ月以上)の割合も明らかな悪化傾向を示しており注意が必要だという指摘が出ている。

(後略)



文化日報「인터넷 은행 연체대출 3배 급증… 건전성 관리지표 지속 악화 (インターネット銀行の延滞貸出が3倍に急増...健全性管理指標の持続的悪化)」より一部抜粋

金融監督院はリスク管理強化を指示していて、特に脆弱層に対する専制的な支援と健全性確保のための方策を検討するよう注文しているそうです。
公式の統計に表れない私金融利用者や個人間の貸し借りを合わせると、「脆弱層」とされる人たちの全体数は未だ把握されていません。一番の爆弾は公式統計に表れない層の人たちではないか、そんな気がしています。