韓国外交部長官、代位弁済について(自称)被害者遺族と面談して説明した話

昨日の話になりますが、韓国外交部長官のパク・ジンさんが(自称)徴用被害者遺族に会い、現時点までの日本との協議内容とその結果について説明したとのことです。(自称)被害者本人ではなく(自称)被害者の遺族に会うのはこれが初めてです。

参加した遺族側は最高裁判決で賠償命令が出ている日本製鉄と三菱重工(広島工場)の原告(訴訟3件中2件)と、まだ最高裁判決が出ていない不二越の遺族、併せて40名ほどです。不参加の原告は三菱の名古屋航空機製作所の女子挺身隊です。

内容自体は「第3者返済」という「既存の立場」を繰り返し説明して「ご理解とご協力」を求めただけなので、特に進展があったわけではないのですが一応紹介しておきます。

 



ハンギョレの記事からです。

パク・ジン、強制動員被害者初対面...「日本に物乞い」批判出る


パク・ジン外交部長官が28日、日帝強占期強制動員被害や遺族たちと会い、これまで日本と協議した結果を説明した。政府が提示した「第3者返済案」に対する被害者側の世論が良くない中で終盤説得に乗り出したものと見られる。

(中略)

パク長官は70分間行われた面談で遺族に速度感のある解決を約束しながらも支援財団を通じた、いわゆる「第3者返済」が可能だという既存の立場を説明した。

(中略)

被害者側は政府の努力に対する肯定的評価とともに「韓国の案は日本に物乞いすること」という批判も出たという。強制動員被害者側の代理人イム・ジェソン弁護士は面談後、記者たちと会い「支援財団が被害者強制動員原告らに賠償することに問題がないということを確認したと(ソ・ミンジョン局長が)話した」として「日本企業の自発的参加のために努力しているという部分を付け加えた」と明らかにした。政府側は具体的な基金造成方式には言及しなかったという。

パク長官は面談後、記者団に対し「真摯な疎通をもとに合理的な解決策を早急にまとめるようにする」としながらも「(発表)時点は具体的に申し上げることはできない」と述べた。

(後略)



ハンギョレ「박진, 강제동원 피해자 첫 만남…“일본에 구걸” 비판 나와(パク・ジン、強制動員被害者初対面...「日本に物乞い」批判出る)」より一部抜粋

ソ・ミンジョンさんというは外交部アジア太平洋局長です。面談で「支援財団が代位弁済することに問題ないと確認した」と話したそうですが、どこにどう確認したのかは記事からは分かりません。法的に、という意味なら確か出来るように特別法を作ったはずです。


代位弁済はご存知の通り全方位に「ウケ」が悪いです。しかし韓国政府は最初から一貫してこの方案しか用意していないので、これで飲んでもらわないと困ります。腹案を用意していないので何度も何度も同じ案を出して相手にしがみ付いて折れるまで粘るだけです。
今回はしがみ付かないといけない相手が3人なので、バラバラにしがみ付きます。日本にしがみ付いている姿を(自称)被害者と(自称)被害者遺族に見せる、(自称)被害者にしがみ付いている姿を日本と(自称)被害者遺族に見せる、(自称)被害者遺族にしがみ付いている姿を日本と(自称)被害者に見せる...こうしてバラバラに「努力」を演出して見せる懐柔作戦です。数が稼げていいですね!

まあ、その姿が「日本に物乞い」に映るのでしょうけど。
そう見えるという部分にも韓国人のメンタリティというか価値観が反映されているようにも思えます。
本当は彼らは日本に「命令」してやらせたいと思っているはずです。「お金の問題じゃない」はその通りで、本当は叱りたい、命じたい、上になりたい...そのために「被害者」は便利な立場なんでしょう。