韓国メディア、徴用賠償解決策発表を契機に「日韓・米韓・日米韓首脳会談が連鎖開催されるかもしれない」という話

「グランド・バーゲン」でしたか、韓国内で言われ始め、いつしか既定路線となった「一括妥結」というやつ。徴用賠償問題が解決したら、それに伴って始まった(と韓国は見ている)日本の輸出管理強化、さらには哨戒機への火器レーダー照射事案とGSOMIA終了措置停止も「一気にスッキリ全部解決」という、どう考えてもバラ色妄想炸裂なご都合展開ですけど、本気でそうした見通しを論じる記事が増えてきました。
他にも首脳会談の日程など、日米韓で連鎖的に首脳会談が開かれる見通しとの話も出ています。まず3月末に日韓、4月末に米韓、5月に日米韓首脳会談としています。5月は当然、G7にオブザーバーとして招待された上での三者会談です。

 



ヘラルド経済の記事からです。

3~5月に韓米日間で「連鎖首脳会談」が開かれるか[強制徴用被害賠償解法発表]


(前略)

6日、大統領室と外交関係者によると韓日外交当局は強制徴用被害賠償の解決策発表後、早いうちにユン大統領が日本を訪問し、岸田文雄日本総理と首脳会談を行う案を巡って大詰めの協議を進めている。韓日首脳会談の時期としては今月19~21日に予定された岸田総理のインド訪問後の今月下旬に重きが置かれる。

キム・ソンハン国家安保室長は前日、訪米中に「韓日外交当局間で協議が最終段階に入っていると聞いている」とし「韓日関係に新しい時代を切り開くための重要な方案が構築される場合、適切な時点で公式的な発表があるだろう」と述べた。

また別の大統領室関係者も「強制徴用被害賠償解決法発表後には、韓日関係正常化のための多様な皇族措置が伴う可能性がある」として「韓日首脳会談や半導体素材輸出規制解除、韓日軍事情報保護協定(GSOMIA)正常化などもそのような方案の一つ」と話した。

来月末にはユン大統領の米国国賓訪問が有力な状況だ。さらに5月に広島で開かれる主要7ヵ国(G7)首脳会議に韓国がオブザーバー(参観)国家として参加することにあんれば、韓米日首脳会談まで連鎖的に開かれる可能性も提起される。

韓日関係の改善は直ちに韓米日3者の協力強化とも直結する。もし今月末に韓日首脳会談が開かれる場合、ユン大統領は韓日関係の回復を成果としてバイデン米大統領との韓米首脳会談に臨むことができる。

(後略)



ヘラルド経済「3~5월 한미일간 ‘연쇄 정상회담’ 열리나 [강제징용 피해배상해법 발표](3~5月に韓米日間で「連鎖首脳会談」が開かれるか[強制徴用被害賠償解法発表])」より一部抜粋

「解決案」を発表しただけでノルマ達成、全て終わったと思っていやしませんかね?
韓国政府の役割は「解決案の発表」ではなく、それによって国内問題を処理することなんですけど。


太字にした「今月末に韓日首脳会談が開かれる場合、ユン大統領は韓日関係の回復を成果としてバイデン米大統領との韓米首脳会談に臨む」の部分ですが、なんというか...目的が手段になったとでも言いましょうか。
ずっと言われていた流れではありますし、私自身もそれを狙っていると思っていたのですが、「徴用訴訟解決案を発表する」→「日本と関係改善」→「それを手土産に訪米(見返り期待)」→「G7に招待される」...というシナリオです。

発表時期をここまで引っ張ったのもそのためだと思います。スケジュール的に呼んでもらえるギリギリのタイミングです。仮に原告側がゴネても、先に「招待」をもぎ取ってしまえば体面は保てます。
「日韓関係改善を手土産に訪米」と「G7に招待される」を目的に、徴用賠償解決案を手段として使った、そんな風に見えます。

多分、こういうのを一挙両得で「うまくやった」と考えるんじゃないでしょうか?
解決案は提示するだけではなく実行して更に収めてなんぼなんです。今のところ収まるようには見えませんが...。