「LK-99」韓国内検証チーム、新たに3カ所が「超伝導特性なし」の結果発表...これで7つ目の話

超伝導物質として一時脚光を浴びたLK‐99。この物質がどうも絶縁体らしいということは既に分かっているんですが、一応、韓国内からも同じような検証結果が遅まきながら出始めています。

韓国国内の研究機関3カ所が新たに追加実験の検証結果を発表しました。
既に4カ所の研究チームが結果を発表しており、これで7つ目。いずれも「超伝導性なし」です。結果待ちは残り2チームです。

 



京郷新聞の記事からです。

LK-99検証委「追加実験でも超伝導体の特性なし」


クォンタムエネルギー研究所などで常温超伝導体だと主張される「LK-99」に対して「超伝導特性がない」という国内研究機関3カ所の分析がまた出てきた。同じ結論の検証結果は国内学界で先月末にも出た。

(中略)

検証委は14日、書面ブリーフィングを通じて慶煕大学エネルギー素材漁師物性研究室、韓国標準科学研究院がクォンタムエネルギー研究所などが公開した論文などを土台に、LK-99を再現し実験した結果、超伝導特性を示した事例はなかったと明らかにした。

慶煕大学エネルギー素材量子物性研究室が作ったLK-99サンプルでは不導体の特徴が表れた。クォンタムエネルギー研究所などの説明通りならLK-99は電気が非常によく通る超伝導体でなければならない。ところが逆に電気が通らない不導体が生成されたという意味だ。標準科学研究院が作ったLK‐99サンプルでも電気的に不導体特性が確認された。

先だって先月31日、検証委はソウル大学複合物質状態研究団、漢陽大高圧研究所、釜山大量子物質研究室、浦項工科大物理学科研究チームなど国内4ヵ所の研究機関で「LK-99サンプルに超伝導性はなかった」という分析結果が出たと明らかにした。

(後略)



京郷新聞「LK-99 검증위 “추가 실험에서도 초전도체 특성 없어”(LK-99検証委「追加実験でも超伝導体の特性なし」)」より一部抜粋

わざわざ訳しませんけど、コメントに「詐欺」呼ばわりするものが沢山あります。というか、ほぼソレです。
ですが大前提としてLK-99の論文は「査読前論文」です。普通、査読前論文の報道は慎重に行われます。誰も裏取りしていないからです。チェック後に論文が取り下げられるなんてよくある話です。

しかし普段から韓国メディアの記事を読んでいる人は気が付いているかもしれませんが、韓国では当たり前のように査読前論文が「確定情報」のように報道されます。誰も検証していないのに。
しかもそれによって株価が過敏に反応します。「アリ(個人投資家)」が多いせいかもしれません。(それが分かっていてメディアが意図的に報道しているのでは?と疑ってしまう節まであります)

それをつかまえて「詐欺」とは、随分な言い様ですよね。こんなことやってる間はノーベル賞は無理なんでは?