香港ELS、損失額6000億ウォン突破、損失率は54%という話

香港ELSの損失額は1月19日までの時点で2296億ウォンでした。それが今月15日までで6000億ウォンを超えたそうです。確定損失率は約54%です。

旧正月の連休前に金融監督院が現場検査を終えていましたが、一部追加検査が必要と判断される事例が確認されたそうで、2次検査が行われるとのこと。
それでも賠償基準案の策定は今月中を目途に出される予定だそうです。

今現在、不法販売行為としては、「元金が保証される」と虚偽の説明をしたこと、窓口販売だったのに購入者のスマホを代理で操作してオンライン販売に見せかけたことなどが確認されているそうです。

 



ニューシースの記事からです。

銀行圏、香港ELS損失6000億を超える…「今後急増の見通し」


(前略)

17日、金融界によればKB国民・新韓・ハナ・NH農協・SC第一など5カ所の銀行の香港ELS満期到来元金は1月から15日まで1兆1746億ウォンと集計された。このうち5384億ウォンが償還され、6362億ウォンの損失を記録した。確定損失率は平均54.2%だった。

今年上半期、香港H関連ELS満期返済金額は10兆ウォン以上収通している。月別のH指数ELS満期償還金月は、1月の9172億ウォンから2月の1兆6586億ウォン、3月の1兆8170億ウォンに続き、4月は2兆5553億ウォンと次第に増える。5月には1兆5608億ウォン、6月には1兆5118億ウォンが予定されている。

金融監督院(金監院)は5つの銀行と6つの証券会社など、計11のH指数ELS主要販売会社に対する2次現場点検に入った。先だって金融監督院は先月、国民・新韓・ハナ・農協・SC第一など5銀行と、韓国投資・未来アセット・サムスン・KB・NH・新韓など6カ所の証券会社を対象に現場検査を実施した経緯がある。当初、金融監督院は今月初めに現場検査を終える予定だったが、一部捕捉されt不法要因に対する追加確認が必要だという判断により2次検査を進めることにした。

(中略)

金監院は1次現場検査で確認した不完全販売事例を類型化し、2次現場検査で追加的な問題点は無いか確認する計画だ。金監院は今月中に賠償基準案を作ることを目標にしている。

(後略)



ニューシース「은행권, 홍콩ELS 손실 6000억 넘어…"앞으로 급증 전망"(銀行圏、香港ELS損失6000億を超える…「今後急増の見通し」)」より一部抜粋

消費者保護の観点から必要な人に賠償などの補償がされるのは当然だと思うのですけど、複数の銀行・証券会社が同期間に同じような不法販売を大量に繰り返していた、という構造が気になります。
担当者だって1人や2人じゃないでしょうに。単なる偶然でしょうか?