韓国医大生の約半分が有効な休学申請を提出している話

専攻医が集団辞職し、医科大学の教授も集団辞職を計画し、医科大学生は集団休学し…正直、意味が分からないのですがまだまだ続いています。

去年の4月時点で集計された医大生の科zは1万8793人でした。そのうちの約48%にあたる9109件の休学申請が大学に受け付けられたそうです。全て正式な手続きを経た有効な申請だそうです。

 



京郷新聞の記事からです。

医大生の半分が「有効」な休学申請、教育部「2ヵ月開講を先送りした前例がある」


(前略)

25日、教育部の集計によると、24日までに医大生の有効休学申請9109件が大学に受け付けられた。昨年4月基準で在学中の全国医大在学生(1万8793人)の48.5%水準だ。有効休学申請は保護者の同意、学科長署名など学則にともなう手続きを守って提出された休学届だ。

(中略)

医学部の学生代表団体である大韓医科大学・医学専門大学院学生協会(医大協)は23日、「すべての単位が休学届の受理を要請し、受理されない単位は行政訴訟も辞さない」という内容の案件を可決させた。医大協はこの日、対政府要求案を公開し「政治的利害打算だけのために推進した必須医療政策パッケージと医大増員政策を全面白紙化せよ」とし「医大構成員一人一人の自由意志から始まった休学系に対する公権力乱用を撤回せよ」と明らかにした。

ただ、医大生たちの内部では、休学届を出しながら不利益を甘受するという趣旨の誓約書を書いたという主張も提起された。インスタグラムアカウント「他の考えを持つ医大生・専攻医(多生医)」には24日「休学届を出さなければならないような雰囲気の中で大部分の同期たちが同盟休学をした」と明らかにした掲示物が上がってきた。

この文の作成者は自身を「首都圏医科大学に通っている予科学生」と紹介した。作成者は「(休学に)参加しない場合、すべての責任を本人が負うという誓約書を同時に出さなければならなかった」と話した。

(中略)

チュンナム大学など一部の大学では学生たちの休学申請を受け入れ被害を最小化する案も検討している。大半の医学部は学則上、授業日数の3分の1または4分の1以上欠席すればF単位となる。一科目でもF単位を取れば落第処理される。

反面、教育部は大学の自律的な学事日程調整などで余裕があるという立場を示した。教育部関係者はこの日の定例ブリーフィングで「過去にも2ヵ月程度学事日程が止まったことがある」とし「学事運営は相当部分大学に自律性がある」と話した。

高等教育法施行令は大学の授業日数は毎学年度30週間以上と規定する。算術的に2学期に夜間・週末授業で溜まった授業を補充することができる。教育部はこの規定を根拠に授業日数調整にまだ余裕があると見る。

(後略)



京郷新聞「의대생 절반이 ‘유효’ 휴학신청, 교육부는 “두 달까지 개강 미룬 전례 있다” (医大生の半分が「有効」な休学申請、教育部「2ヵ月開講を先送りした前例がある」)」より一部抜粋

自由意志から始まった運動なら何でも認められるべきだ、というのはあまり頭の良い理屈では無いような気がします。

「自由意志」を強調していますけれども、外側から見ていると韓国社会って日本社会よりよっぽど同調圧力が強く見えますよね。認証ショットとかブランドバッグとか、最近では「みんなが日本旅行に行っているから私も行かなければならない」とか…根底は同じ気がします。

というか、「自由意志」による休学なら、それによって発生する不利益は学生側の自己都合による自己責任でしょう。なのに「休学に参加しない場合、すべての責任を本人が負う」と、逆のことが起こっています。不思議です。
そして行政側もまるで学生たちが「被害者」であるかのように、彼らが不利益を被らないよう配慮します。そうすることで彼らは「自分たちの行動は正しかった」と、間違った成功体験を積むことになります。
そうして10年後、20年後、彼らが現役世代になる頃には、きっと自らの成功体験に基づいて次の「医療大乱」を主導することでしょう。