現職大統領に対する進行中の訴訟中止を明記した「裁判中止・免訴法」改正案について「処理延期」が指示された話

与党となった共に民主党が推進していた、大統領就任後の不起訴特権を、進行中の訴訟にまで拡大させる改正法案ですが、イ・ジェミョンさんが「今、やる必要ある?」と言ったそうです。

裁判所が忖度して憲法84条を適用している状況ですから、「今(さら)やる必要ある?」と聞こえてしまいます。
ある議員からは、まさにこの点を指摘する声が出ているそうで、必要なくなったからと延期すれば「大統領のための法案と認めることになる」と、利害関係が無くなったからこそ「名分と必要性によって法案を処理」すべき、としています。
全くもってその通りですが...万が一、政権を失った時に今度はその法案が邪魔になる可能性を考慮しているのかもしれませんね。

 



ノーカットニュースの記事からです。

イ、裁判法を「無理に」改革立法は「熟議」...与党、調整試験台


(前略)

14日CBSノーカットニュース取材を総合すれば、大統領室は9日パク・チャンデ当時院内代表側から12日本会議案件関連意見を要請され、刑事訴訟法公職選挙法・裁判所組織法・放送法改正案など4法案に対して大統領の「処理延期」立場を伝達した。

大統領室は補正予算案の通過を最優先課題とし、野党との円滑な協議のために不必要な反発を避けようとする戦略とみられる。

イ大統領は参謀陣にいわゆる「裁判中止・免訴法」と呼ばれる刑事訴訟法公職選挙法改正案について「今処理する必要があるのか」と話したという。裁判所が憲法84条によりイ大統領の裁判を止め該当法案の緊急性が減っただけに、現状の法案を事実上無期限延期したと解釈される。

また、最高裁判事の定員を30人に拡大する裁判所組織法と放送3法など司法・言論改革法案に対しては「急ぐより各界の専門家と利害当事者の意見を幅広く聞き、熟議過程を経て新しい院内指導部が判断するのが良い」という意見を伝えた。

(中略)

ある初当選議員は「刑事訴訟法公職選挙法を先送りすれば、むしろ『大統領のための法案』というフレームを認めることになる」とし「もう裁判が止まった状況で大統領が得る実益もなくなっただけに、利害関係を離れて名分と必要性によって法案を処理しなければならない」と主張した。

(後略)



ノーカットニュース「[단독]李, 재판법은 '굳이' 개혁입법은 '숙의'…與 조율 시험대(イ、裁判法を「無理に」改革立法は「熟議」...与党、調整試験台)」より一部抜粋

ちなみに、記事タイトルで「イ(李)」と呼び捨てになっているのは原文ママです。