産経新聞さんのコラムで国字(日本独自の漢字)が紹介されていました。
本来、「叱る」という漢字は「口偏」に「七」と書きます。
「七」の意味は「切る」の原字で「ものを断ち切ること」を意味するそうです。
「叱る」とは「鋭い声で怒鳴る」、つまり「口で鋭く断ち切る」ことを意味するわけです。
でもこれって、不用意に相手を傷つけると禍根を残すことになりますよね。
日本では「目素る」という国字があるんだそうです。
あいにく、変換できませんが「目偏に素」と書いて「しかる」と読むそうです。
色メガネではなく、そのままありのままの「素」の眼差しで見て、誤りを諭すという意味だそうで、なるほどなという感じ。
こういうとき、漢字は便利ですね。
自己正当化の心理から、ついつい道理を無視して上から目線で叱りつけるということをしがちになってしまいます。
自戒の念を込めて覚えておきたい漢字です。