今年10月1日から来年6月まで、消費税引き上げに伴うキャッシュレス決済ポイント還元事業が行われますが、対象となる事業者が発表されました。
まだ仮登録の段階ですが116社の決済事業者が発表されています。
(PDF)事業者一覧
(公式サイト)キャッシュレス・消費者還元事業
現段階では事業者向けの情報開示なので、一般消費者には少し分かりにくいリストになっています。
一般消費者向けの案内は5月に公開予定で、広報活動が本格化してくるのは7月下旬から、対象店舗の公表と共に行われます。
取り敢えず、現時点で判明していることをまとめておきます。
現在発表されている情報の意味
先にも述べましたが、今発表されているのは決済事業者です。
決済事業者を意識しないといけないのは加盟店登録している中・小規模事業主です。
対象の決済事業者と加盟店登録を結んでいないと、ポイント還元事業に参加できないわけですからね。
一般の消費者が意識するポイントは、決済事業者ではなく、決済ブランド/サービスです。
決済事業者と決済ブランド/サービスの違い
決済事業者は、例えば「三井住友カード株式会社」や「トヨタファイナンス株式会社」などです。
聞き覚えのある会社もあれば、知らない会社もあると思います。
実際にクレジットカードなどを発行している会社がこれに当たると考えてOKです。
決済ブランド/サービスは、「VISA」「Waon」「楽天Edy」「LINE Pay」など、実際に利用する決済手段のことを言います。
「三井住友カード株式会社」は「三井住友VISAカード」と「三井住友master card」というように複数のクレジットカードを発行しています。
その他にも電子マネーとして交通系カードやnanaco、waonなども対応しています。
一つの決済事業者が複数の決済ブランド/サービスを提供していることは珍しくありません。
決済ブランド/サービスのカテゴリについては以下でザックリ説明しています。
ebiss.hatenablog.com
チェックするのは決済ブランド/サービス
というわけで、現時点でチェックしておくポイントは決済ブランド/サービスになります。
実際に還元対象になる店舗は7月頃にならないと分かりませんので、今現在自分が所持している決済手段がどの程度含まれているかをザックリ見ておきましょう。
対象クレジットカード
- VISA
- master card
- JCB
- AMERICAN EXPRESS
- Diners Club
対象電子マネー
- 交通系ICカード(PiTaPa除く)
- Waon
- 楽天Edy
- dカード
- nanaco
- QuickPay
- 楽天キャッシュ
- CoGCa
- DigiCash
- テキサス※詳細不明。ローレルバンクマシン株式会社が昨年12月25日に電子マネー事業の許認可を取得。参入予定?
- エフカマネー(特定地域)
- smile money(特定地域)
- machica(特定地域)
QRコード
- LINE Pay
- PayPay
- 楽天Pay
- d払い
- メルPay
- オリガミPay
- MoneyTap
- さるぼぼコイン(特定地域)
- シモキタコイン(特定地域)
その他
現在発表されている決済方法は以上です。
が、仮登録段階ですし、増える可能性があります。
決済事業者116社のリストの中にコイニーやUCカードが載っているのですが、加盟店向け決済サービスのリストからは漏れています。
5月中旬に始まる実施店舗の登録開始までに順次追加されていくのでしょう。
交通系ICカードはPiTaPaは除外です。関西圏の人は注意してください。
今後のスケジュール
- 4月中旬 加盟店登録要領の公表、広報の開始
- 5月中旬 中小店舗の登録開始
- 7月中旬 対象店舗の公表
- 9月 対象店舗による統一ポスター等の掲示開始
- 10月 制度開始