今度は高校教師が経済戦争で日本の味方(?)をして叩かれている話

先日の「慰安婦は売春」発言に続いて、今度は釜山(プサン)の高校教師が授業中に「日韓経済戦争で韓国は勝てない」という主旨の発言をしたとして非難されています。
当該教師は担当授業から即刻外されたそうです。


経済戦争というのは、最近の日韓による輸出規制の見直しなどの動きについての韓国国内の定義です。
個人的に、この程度で「戦争」という表現はヌルいと思いますけど。


聯合ニュースの記事からです。

釜山で高校教師が授業で「韓日経済戦争で日本の必勝論」主張


(前略)
26日、釜山東菜区の某高校の生徒と釜山市教育庁によると、この学校の歴史教師A氏が授業時間に親日本極右発言をして、学生の反発を買っている。

A先生は最近の歴史の授業で学生たちに韓日経済戦争の責任をムン・ジェイン政府に回す発言をした。

ある学生が公開したA教師の発言録音内容を聞いてみると、該当の教師は ムン・ジェイン政府が宣伝効果を狙って最高裁判所で個人賠償判決で韓国人被害者の手を上げてやったし、日本は過去65年にお金をすべて支払ったが、また与えなければならないのかという点で韓日経済戦争が発生した」 という主旨の話をした。

彼はまた 「私たちと日本と(経済戦争で)争えば(韓国は)全く勝てない。戦争をすれば日本は一千万人が死んで、私たちは三千万人が死に、最終的に中国が食べる」と言った。
(中略)
教師のこのような主張は二つの録音ファイルに似たような内容が記録され、授業時間に頻繁に繰り返されていたものと思われる。

該当教師の発言を録音した生徒は保護者に「A教師が授業時間に裁量で陳腐な話*1を一方的にあまりにしばしばするので、我慢して堪えている最中に録音をすることになった」と記録の理由を説明したと伝えられた。

釜山市教育庁はA教師の発言が波紋を起こすと、緊急真相調査チームを設け調査に乗り出し、この日は教師を授業から直ちに外した。

キム・ヒョンジュン釜山市教育庁スポークスマンは「1次真相調査で知られている内容が事実であることが把握されたため該当の教師を職務排除措置した」とし、「今後の補強調査を行い、厳正に対処して責任を問うこと」と述べた。

A教師は教育庁の調査で「騒ぎがこんなに大きくなるとは思わなかった。生徒に申し訳ない」と釈明したという。

聯合ニュース「부산서 고교교사가 수업서 "한일 경제전쟁서 일본 필승론" 주장(釜山で高校教師が授業で「韓日経済戦争で日本の必勝論」主張)」より一部抜粋


日本必勝論なんて主張してませんね、最終的には中国が「漁夫の利を得るだけ」というのがA先生の主張のように読み取れます。


にも関わらず、教師の発言が問題視されたのは日本 - 韓国の構図が政府やメディアが定義するものと違っていたからだろうと思います。

「日本はお金を支払った」云々というは「請求権協定で解決済み」を噛み砕いてザックリ言うとこうなります。
韓国でも「問題は解決済み」と見る人たちがこうした見方をすることは珍しくありません。


ところが、韓国の立場については徴用工判決に対して「政府の宣伝」としています。
この発言は頂けません。 名分と道徳上の優位は韓国にあるというのが普遍的真理なのですから。

日本 - 韓国の構図は、どんな場合においても 「過去を反省しない不道徳な日本」 対 「名分と道徳上の優位にある正しい韓国」、この形が絶対です。

そして正義は必ず勝つので、「日本必勝論」などありえないのです。

これ以外の見方をすると親日売国奴と見なされます。


生徒の皆さんにとっては、教師の発言を親にチクることよりも、その発言に対する「反証」を行ってみることが良い勉強になるのではないでしょうか。


*1:原文「고리타분한 얘기」。「얘기」は「話」。「고리타분하다」は「頭が古い、古臭い」などの意味。고리타(古風)+분하다(悔しい、腹立たしい)。