元・慰安婦が元・徴用工と一緒にイ・ヨンフン元教授、リュ・ソクチュン教授を告訴した話

正義連とヨリを戻したイ・ヨンスさんが、今度は元・徴用工(自称被害者)とその遺族たちと一緒にイ・ヨンフンさんとリュ・ソクチュンさんを告訴しました。
イ・ヨンフンさんは「反日種族主義」の代表著者、リュ・ソクチュンさんは「慰安婦は売春婦」発言の延世大の教授です。


聯合ニュースの記事からです。

イ・ヨンスおばあさん、「反日種族主義」執筆陣・リュ・ソクチュン教授を告訴(総合)


日本軍慰安婦と強制徴用被害者、遺族など11人がイ・ヨンフン前ソウル大教授をはじめとする「反日種族主義との闘争」執筆陣と、リュ・ソクチュン延世大教授を出版物による名誉毀損などの疑いで告訴することにした。

訴訟には日本軍慰安婦被害者であるイ・ヨンスさんも参加した。
これらの法律代理を務めたGood Lawyersのヤン・テジョン弁護士は2日、国会疎通館で記者会見を開き、「イ・ヨンフン教授などは日本軍慰安婦を売春婦、強制徴用を立身出世の機会というとんでもない主張を盛り込んだ『反日種族主義』を出版して慰安婦・強制徴用被害者と遺族に取り返しのつかない痛みを与えた」と批判した。

続いて「日本でも出版された『反日種族主義』は日本の右翼たちの歴史歪曲の理論的根拠を提供しているが、これを反省するどころか、1年も経たず続編『反日種族主義との闘争』を出版した」と述べた。

また。、リュ・ソクチュン延世大教授にも「最近、日本の右翼雑誌に日本の右翼勢力の主張を繰り返す寄稿をしたが、日本の収奪と搾取を合理化する反国家行為に該当する」と主張した。

(中略)

ヤン弁護士は来週、ソウル中央地検に元教授とリュ教授などを名誉毀損と死者の名誉毀損、出版物による名誉毀損、国家安保法違反などの疑いで告訴する計画だ。

(後略)

聯合ニュース「이용수 할머니, '반일종족주의' 집필진·류석춘 교수 고소(종합)(イ・ヨンスおばあさん、「反日種族主義」執筆陣・リュ・ソクチュン教授を告訴(総合))」より一部抜粋


韓国の名誉毀損は日本の名誉毀損と似ていて、本当のことであっても既に確立した社会的地位を毀損するような場合は名誉毀損が成立します。(欧米の記者などは、その事で報道の自由が抑圧されている、と言ったりします)

死者の名誉毀損の場合は「虚偽の事実」に限定されます。事実の場合は死者の名誉毀損には当りませんが、韓国では慰安婦も徴用工も「強制連行の被害者」が事実であり、韓国は「日帝の搾取の被害者」が事実となっていますから成立するでしょうね。


反日種族主義」やリュ・ソクチュン教授の寄稿文が日本の右翼の論拠になっている、という指摘は全くのお門違いで、彼らの主張している内容はさして目新しいものではありません。

どちらかというと、当時の資料をきちんと精査して行けば、こうした結論に至るのが論理的、という史料研究の立場からようやくこの手の意見が出てきた、という感じです。


私は別に、彼らが親日家だとは思っていませんし、日本のためにやっているとも全く思っていません。
韓国はこのままでは北朝鮮に飲み込まれる、そうした危機意識が根底にあるのではないかと感じていますが…はてさて、このまま潰されてしまうのでしょうか…?