日本の「独島」侵攻シナリオの話

韓国軍当局が日本による竹島(あちらが言う「独島」)侵攻シナリオとその対応を検討した内部文書を作成し、昨年12月に国会に提出していたことが分かりました。

安保という観点からすれば、あらゆるシナリオを想定し対応を検討しておくことは必要です。
ただ気になるのはその情報をわざわざ外部へ出すことの意味です。ただでさえ日韓関係がややこしいこの時期に、日本に対して敵対姿勢をアピールすることになるとは考えなかったのでしょうか?
そして、果たして北朝鮮の南侵や中国の武力行使についても同様に検討されたのだろうか?ということも気になります。

邪推ですが日本による武力侵攻についてだけ検討したんじゃないかと思えてなりません。
というのも、先日も韓国メディアの軍事コラムで、韓国海軍はまだ海上自衛隊に適わないというような記事を読んだばかりでして。もちろん軍事ジャーナリストが書いた一民間人の「感想」でしかないのですが、どうも日本を仮想敵国として日本と戦う場合を想定して軍事力を比較しているような書き方に違和感を感じたのです。


東亜日報の記事からです。

[単独]軍、日の独島侵攻シナリオと対応文書を作成した


軍刀局が日本の自衛隊の独島侵攻作戦シナリオと、これを防衛する韓国軍の対応戦力などを明示した内部文書を作成し、昨年12月に国会報告したことが10日に確認された。韓国軍が日本の独島侵攻を具体的に想定し、これを資料として作成したという事実が把握されたのは初めてだ。

(中略)

国民の力カン・デシク議員と軍の消息筋など、東亜日報の取材を総合すると該当文書には1〜3段階にわたる自衛隊の段階別独島侵攻作戦のシナリオが盛り込まれている。
この文書によると、自衛隊は1段階で独島への上陸条件を作るためにサイバー戦を通じて「独島封鎖」を主張し、主力部隊の上陸前に先に派遣する先遣部隊を独島の東島に送り込む。その後、第2段階でイージス艦1隻と潜水艦2〜4隻、F-15などF系戦闘機と早期警報統制機、電子情報収集機などを動員し、制空・制海権を確保する。最後の3段階はおおすみ級(8900t級)輸送艦と輸送ヘリコプターのチヌーク。ヘリコプター(CH-47)、ホバークラフトLCAC)を投入し、東島に2個小隊を浸透させるということだ。ボートを利用し、西島の住民宿舎などに1個半小隊を上陸させる案も含まれている。

東亜日報「[단독]軍, 日의 독도침공 시나리오와 대응 문건 만들었다([単独]軍、日の独島侵攻シナリオと対応文書を作成した)より一部抜粋


韓国軍による対馬侵攻も同様に検討されたかもしれませんね。
日本も尖閣だけでなく対馬防衛を想定していればいいですが...。