ソウル市教育庁、市内すべての小中高に日帝残滓を調査して報告するよう指示していた話

ソウル市の教育庁が、今年の始めに議会を通過した日帝残滓精算支援条例を根拠に、ソウル市内のすべての小中高に日帝残滓を調査して報告するよう指示していたことが分かりました。
有形無形を問わず、校章や校歌はもちろん、校則、号令、学校名なども含むそうです。期限は今月末まで。

調査終了後は学校別に歴史学者と市民団体からなるコンサルタントが付いて、学校関係者との間で「協議」するとのこと。



朝鮮日報の記事からです。

ソウル市教育庁「学校内で日帝残滓を調査せよ」に波紋


ソウル市教育庁が最近、ソウル地域全ての小・中・高校に「学校内の日帝残滓を調査し、その結果を提出せよ」と指示を下したことが明らかになり、議論を呼んでいる。市教育庁日帝残滓に分類した項目には親日人士が作詞・作曲した校歌、口令台、学生生活規定に記された文句、方位・順番表示が入った学校名まで含まれた。

ソウル市教育庁は2月末、ソウル市内のすべての学校に公文書を送り、「学校内の有形無形の日帝強占期の植民残滓を調査し、その結果を4月30日までに提出せよ」と案内した。

(中略)

こうした調査公文は今年始め、ソウル市議会を通過した「親日反民族行為精算支援に関する条例」などに基づいたものだ。これまで全国教職員労働組合や民族問題研究所などの市民団体は、市道教育庁に対し「学校内の親日残滓を精算すべきだ」ど主張してきたが、条例が制定されたことで法的根拠が生じたわけだ。

(中略)

ソウル市教育庁は調査が終われば歴史学者・市民団体関係者からなる「日帝植民残滓精算推進団」を通じて学校別にコンサルティングを行い、年末までに作業を終える計画だ。このため5000万ウォン前後の予算も支援する方針だ。ソウル市教育庁の担当者は 「強制ではなく、各学校が構成員間の協議を経て行うことになるだろう」と述べた。

(中略)

教育界では「全体主義に等しい過度な措置」という意見が出ている。イ・ギョンギュン韓国私立小中高等学校法人協議会事務総長は「学校の構成員と同門会で自らやるべきことを官から変えろと言われるのは『官制民族主義』だ」と語った。

朝鮮日報「서울시교육청 “학교 내 일제 잔재 조사하라” 논란(ソウル市教育庁「学校内で日帝残滓を調査せよ」に波紋)」より一部抜粋


口令台ってのは多分、運動場に置いてある朝礼台のことだと思います。

強制ではない、としていますが法的根拠があるのなら事実上、強制力があるという事と同義に思えます。
あと、前にも言いましたけれど韓国の「教育制度」そのものが日帝残滓です。