「検討中」としつつ、結局最後まで参加しなかったムン政権の話

国連の人権理事会が提出した北朝鮮人権決議案名簿に47の国が共同提案国として名を連ねましたが、韓国は今回も参加しないようです。
良いか悪いかは別として、ムン政権において対北宥和姿勢(コレ)は終始一貫していましたね。

 



VOAの記事からです。

国連北韓人権決議案草案47カ国共同提案局参加、韓国不参加


(前略)

国連人権理事会が北韓人権決議案草案に先に参加した47カ国の共同提案国名簿を最近公開しました。

欧州連合関係者は25日、VOAに口頭で参加を約束した国もあり、実質的には50カ国を超えると明らかにしました。
その結果、決議案を採択するまで追加の参加国があり、公式に決議案採択後10日まで共同提案国に参加できるため規模がさらに増える可能性があると説明しました。

今年決議案共同提案国に1次に参加した国は、欧州連合27の加盟国とウクライナ、トルコなどヨーロッパ諸国、他の大陸では米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、日本などが参加しました。

韓国は今回も参加しませんでした。
韓国政府は過去に「人権は人類普遍的価値として他の事案と分離、人権問題そのもので取り扱わなければならない」と共同提案国に参加しましたが、ムン・ジェイン政府発足以後の2019年から実質人権増進を強調して国連の北韓人権決議の中に引き続き参加していません。

韓国は21日、国連人権理事会が開催した北韓人権状況に関する相互対話でも、国際協力と共助、離散家族再会のための南北対話再開など、健全な声を出しました。
このため世界28の市民社会団体と元国連専門家など個人4人が24日、ムン・ジェイン大統領に共同書簡を送って共同提案局参加を促しましたが、韓国外交部の広報担当者はこの日定例のブリーフィングで参加するかどうかを明らかにしないまま「草案内容を検討中の段階」と述べていました。

(後略)



VOA「유엔 북한인권결의안 초안 47개국 공동제안국 참여, 한국 불참(国連北韓人権決議案草案47カ国共同提案局参加、韓国不参加)」より一部抜粋

次のユンさんは「対話」を重視しつつも北に対して「一方的な譲歩はしない」という感じのことを言っていますので、次回以降の人権決議案には参加する可能性が高いのではないかと思います。

まあ、それで何かしら変わるとも思えないんですけど、対北ビラ禁止法の廃案とセットの可能性もあるかな、と。
ただその場合、本当に人権問題や表現の自由を重視してなのか、それとも歴代政権のように「前政権のやったことの否定」という逆張り発想からの流れなのか微妙な気がします。