「終戦宣言」支持を国際社会に訴えた韓国、ウクライナ事態には無関心な話

ゼレンスキーさんが韓国からの要請(ここ大事)を受けて11日にオンライン演説を行いました。
演説内容は正直巧いな、と感じます。日本のときもそうでしたけれど相手国の共感を引き出せるよう国別に綿密に準備しているのでしょう。

ロシアの一方的な侵攻により「民族・文化・言語」が排除されようとしている...どこか韓国の主張する日帝の行いに似ていますよね。
また、「すべての国が独立を持つ権利を持っており」「そのために戦っているウクライナと共に韓国がロシアに立ち向かいことをお願いする」、こんな内容です。
朝鮮戦争を引き合いに出してもいるので「当時国際社会から受けた支援を返す時」、こんな風にも受け取れます。

ただ残念なことに注目されているのは演説の内容そのものではありません。演説を傍聴した議員が60名程度(定員300名)と少人数であったこと、スタオベが無かったことなど、聞き手側の態度や姿勢を英米日などと比較して「最低限の礼儀もなかった」と批判対象として注目されています。

これは韓国国内メディアだけではなく、フランスの戦略研究財団の研究員からも「韓国と国際社会はお互い『一方通行』」との声が出ているそうです。

 



インターネット新聞スマートFNの記事からです。

フランス人学者「韓半島終戦を叫んだ韓国国会、ゼレンスキーの演説は無関心」


(前略)

韓半島専門家アントワーヌ・ボンダーズ(Antoine Bondaz)フランス戦略研究財団(FRS)研究員は12日(現地時間)、ツイッターにこれ*1を報じた記事を共有した。ボンダーズ研究員は「韓半島終戦宣言を支持することを求める韓国議員は、欧州の戦争に共感(そして若干の尊敬心)を示さなかった」とし、「これは率直に繰り返される問題だ。 一方通行」と書いた。

北韓現代史を専攻したボンダーズ研究員は、中国などアジア問題の専門家だ。
ムン・ジェイン政府は終戦宣言を支持してほしいと国際社会に協力を要請した。国際社会の反応はやや冷淡だった。同様に、国内政治家らが欧州の戦争問題に無関心な現実を批判する意味と解釈される。

今月11日、15分間行われた演説でゼレンスキー大統領は軍事支援を要請した。

(後略)



スマートFN「프랑스 학자 "한반도 종전 외친 韓 국회, 젤렌스키 연설은 무관심"(フランス人学者「韓半島終戦を叫んだ韓国国会、ゼレンスキーの演説は無関心)」より一部抜粋

ソースは2018年発行のインターネットメディアです。左右を区別しない中道のソリューソンメディア(自称)。あまり詳しいことは分かりません。

 

f:id:Ebiss:20220413171759p:plain



上の写真は記事に添付(ボンダーズさんのTwitter投稿のキャプチャ)されていた演説時の写真です。元は朝鮮Bizの報道に使われた写真のようです。

元はフランス語で書かれているので微妙なニュアンスは分かりません。
記事の書き方もちょっと微妙な感じで、例えばボンダーズさんが
「国際社会が終戦宣言に無関心だったから、韓国も今回の件に無関心なんだ」
と、国際社会の態度にそもそもの原因があるとしているのか、それとも
「お互いが自分の要求を一方的に訴えるだけ。いつも一方通行」
と、どっちもどっち批判をしているのか
「国際社会に終戦宣言の支持を訴えるくせに、他国のことになると無関心」
と、韓国を批判しているのか...もともとの彼のスタンスが分からないので判断がつきません。

まあ今回は韓国が要請しての演説なので、少なくとも「表向き」はきちんとすべきで、どっちもどっちは通じないと思いますけどね。

*1:ゼレンスキーさんの韓国での演説。