帰ってきたルナ2.0、ジェットコースター状態な話

以前取り上げたので、一応続報としてお伝えしておきます。
99%という脅威の下げ幅で大暴落した仮想通貨のルナが「ルナ2.0」になって帰ってきました。以前出ていたフォーク案で発行されたものです。(関連記事はこちらこちら

ルナ2.0発行の決定はオンライン投票で行われたそうなのですが、ルナ保有率が高いほど投票への影響度が高くなる形を取っていたことと、価格が乱高下するジェットコースター状態であることから、大手保有者の「脱出用」との批判が出ているとか。

 



聯合ニュースの記事からです。

「ルナ2.0」発売後、価格が急騰...「大手脱出用」との批判継続


(前略)

30日、仮想通貨情報サイト、コインマーケットキャップによると韓国時間で28日午後、1コインあたり17.8ドル(約2万2千ウォン)で海外の主要取引所に上場されたルナ2.0は、この日午前10時基準で5.8ドル(約7千200ウォン)台で取引されている。

特に、上場直後に13ドル台に落ちた後、直ちに19ドル台に上がったが、以後5ドル台に下がる急激な変動性を見せた。

28〜29日、ルナ2.0価格の最高点は19.54ドル、最低点は4.85ドルで、最高値対比で一時75%も下落するジェットコースター相場を見せた。

(中略)

学校会社のテラフォームラボによると、ルナ2.0の時価総額は現在約12億2千万ドル(約1兆5千億ウォン)であり、最近24時間の取引量は1億4千万ドル(約1千830億ウォン)に達する。

(中略)

しかし、オンライン上ではルナ2.0に対する懸念と批判は続いている。

米国オンライン・コミュニティRedditでは「ルナ2.0は『クジラ(コインを大量保有した大手)』と機関投資家を脱出させるために作られただけ」と批判したり、ルナの名前になぞらえて「ルーザー(LUSER)」という「ミーム(meme)」コインを作ったという嘲笑などが呼応を得た。

(中略)

これに先立ってテラフォームラボは、ルナとテラUSD(UST)失敗後、ルナ2.0コインを作るテラブロックチェーン復活案を出し、オンライン投票で可決された。
ルナ保有量が多ければ投票権が大きくなる構造で進められたこの投票で、投票者の65.50%が提案に賛成した。

(中略)

テラフォームラボは以後、ルナとUSTの既存保有者に保有比率によりルナ2.0を配る「エアドロップ」を実施した後、取引所に上場した。新しいブロックチェーンから供給されるコインは1億1600万水準であり、今後増やしていく計画だと伝えられている。



聯合ニュース「'루나 2.0' 출시 이후 가격 급등락…"큰손 탈출용" 비판 지속(「ルナ2.0」発売後、価格が急騰...「大手脱出用」との批判継続)」より一部抜粋

この記事だけだとちょっとハッキリしないのですけれど、USTは新しい仕組みには組み込まれていないようです。なのでルナ2.0はアルゴリズムによるステーブルコインとしての再稼働ではなさそうです。

始めの急落は明らかに旧ルナ(ルナクラシック=LUNCに改称)とUSTの既存保有者向けに配られたルナ2.0が売られたんでしょうね。価格安定化にはしばらく掛かりそうです。