韓国より日本で「人気(?)」なユンさんの話

日本人1000人と韓国人1008人を対象にユンさんへの「評価」を聞いたところ、肯定的評価は韓国人より日本人の方が多かったそうです。
これを韓国より日本で「人気」として報じているのですが、個人的に「人気」というのは少し違うように思えます。

 



ハンギョレの記事からです。

韓国より日本で人気のユン政府...韓日関係の態度は肯定的評価をさらに高める


(前略)

韓国の東アジア研究院(EAI)と日本のシンクタンク言論NPOは12日、8~9月に韓日の国民を対象とした相互認識調査の結果を東京で発表した。

(中略)

ユン政府の韓日関係改善努力に対して両国国民の間では相反する評価が出た。「現在、韓国政府の韓日関係改善に対する態度をどう評価しているか」という質問に韓国国民の場合、32.3%が「悪く評価している」と答え肯定評価(21.7%)より10.06%ポイントも高かった。

(中略)

これに対し、日本国民は34.8%がユン政府の態度を「よく評価する」と答えた。1年前(12.2%)より22.6%ポイントも急増した数値だ。「悪く評価する」は19.3%に止まった。「どちらとも言えない」は19.5%と集計された。

(中略)

今年8月に放流が始まった福島汚染水問題は韓日国民の認識の差が非常に大きいと調査された。韓国人は福島の汚染水に対して68.7%が「海の放流に反対する」と答えたが、日本人のうち反対意見は7%にとどまった。日本人の中で最も多い答えは「国際原子力機関IAEA)の科学的検証は信頼できるが、日本政府は社会的不信解消のためのさらなる努力をしなければならない」(47.2%)だった。

歴史問題、汚染水など核心懸案に対して韓国が一方的に譲歩する中で行われる安保中心の協力強化が韓日関係を実質的に改善できるかどうかは分からない。これを裏付けるかのように、韓国人の42%は現在、韓日関係が「悪い」と答えた。1年前(64.6%)より否定評価が大幅に減ったが、「関係が良い」(12.7%)より依然として3倍以上多い。

韓日関係の展望も、韓国側では否定的な世論が高まっていることが分かった。韓国国民の28.8%は「今後韓日関係が良くなるだろう」と答えたが、これは1年前(30%)より減少した数値だ。「関係が悪化するだろう」という回答は18.2%で、昨年(14.3%)よりむしろ増えた。日本政府が強制動員被害者問題と関連して「誠意ある呼応措置」をしていないことが原因と見られる。

(後略)



ハンギョレ「한국보다 일본에서 인기 윤 정부…‘한-일 관계 태도’ 긍정평가 더 높아(韓国より日本で人気のユン政府...韓日関係の態度は肯定的評価をさらに高める)」より一部抜粋

ユンさんは日本で「人気」なのではなく、単に「話が(ある程度)通じる相手」と見なされているだけのように思います。
実際、徴用工問題にしろ処理水放流にしろ、日本から見れば「当たり前のこと」をしているだけですよね。逆に、それが「譲歩」に見える韓国世論は何なのでしょう?


「韓国側では否定的な世論が高まっている」とか「韓国人の42%は現在、韓日関係が『悪い』と答えた」とか書いてありますが、例えそうだとしても正直もうどーでもいいです。
というのも、先日、韓国では秋夕(チュソク:秋盆)連休があったのですけれど、その連休中に最も好まれた海外旅行先は日本でした。宿泊予約プラットフォームの利用者データ分析によると海外旅行での利用者の実に61%が「日本」だったそうです。2位はベトナム(12%)、3位はタイ(6%)です。
処理水放流が始まっても「No Japan」第2シーズンとかは起こっていません。2019年には「No Japan」の先頭に立っていた人が今や日本旅行wktkブログ記事を(言い訳しながら)載せてしまうような状況です。

こういう姿を見ているともうね...「ああ、日韓関係は政治的に管理が出来ていればそれで充分なんだな」と思えてしまうんですよね。
だから「管理」しようとしているというか、出来るだけ刺激しないようにしているユンさんのやり方が評価されるわけで、別に「人気」なわけでも「日本の味方」と思っているわけでもないと思います。