「2023年国家ブランド指数」の話

久しぶりにランキング関連です。
パリに本社を置くIpsosが今月初めに「2023年国家ブランド指数(NBI : Nation Brands Index 2023)」を発表しました。
「国民性」「観光」「文化」「輸出」「ガバナンス」「移住・投資」の6つのカテゴライズにおける魅力度を指数化したもので、2008年から発表されています。
日本は2019年に5位、2020年に4位、2021年に3位、2022年は2位と着実にランクアップ。そして今年…2017年から首位をキープし続けていたドイツを抜いて1位になりました。

 




具体的な日本の評価ポイントですが「輸出」「国民性」「観光」が高いようです。「科学技術への貢献、創造的な場所であること、製品の魅力という3つの属性全てで1位を獲得している」そうです。

「各国の国際的なイメージは貿易、観光、投資、人材の誘致に大きな影響を与えるだけでなく、私たちの世界と私たちの未来を形作る地政学的な流れを示すものでもあるからです」と、NBI創設者であるサイモン・アンホルトは言う。「日本は今、地球上で最も賞賛される国になっているという事実は、ドイツと米国を除けばこの位置に到達した最初の国*1であり、世界のソフトパワーのバランスが目の前で変化していることを裏付けている。2023年、アンホルト・イプソス・ネイション・ブランド・インデックスは日本が世界で最も称賛される国であることを示す、最初の、紛れもない印なのです」


素晴らしい評価を頂けたようです。これに恥じぬよう精進していきたいですね。

英語版のみとなりますがこちらでレポート全編が入手可能です。
レポートの中の「製品信頼度」に関する部分で「I trust the products that are made in this country.(この国で作られた製品を信頼する)」というのがありまして、「1位 日本」「2位 ドイツ」「3位 米国」という結果が個人的に印象深かったです。
価格競争ではもう勝てませんけれども、品質を重視するなら「やっぱり日本製」と言ってもらえるのは嬉しいです。


*1:NBIの16年の歴史でドイツと米国以外の国が1位を獲得したのは日本が初めて。