ブルームバーグが韓国エンタメ株への投資に注意喚起を促す理由の話

昨年、韓国の知的財産権貿易収支が歴代最大の1.8億ドルの黒字を記録したそうです。関連統計がとられるようになったのが2010年なので、まだ10年ちょっとの記録ですが、初めて黒字になったのが2021年の1.6億ドル。その翌年にはまた11.6億ドルの赤字に転落しているので、安定して成長しているのかというと、また見方は変わってくるのかもしれません。

で、韓国メディアの分析(?)によると、この黒字を大きくけん引したのが「K-POP人気」ということになっています。実際、産業財産権は26.2億ドルの赤字で著作権収支(22.1億ドル。うち文化芸術著作権は11億ドル)がそれを埋め合わせる格好になっています。

このようにK-POPは「世界で人気」なわけですが、米ブルームバーグがそんな韓国エンタメに「投資してはいけない」と警告記事を出しました。

 



朝鮮Bizの記事からです。

[Why]「K-POPを信じて韓国エンタメ株に投資してはいけない」というブルームバーグ、なぜ?


(前略)

27日(現地時刻)、ブルームバーグは「K-POPが好況を享受し、関連株式に魅力を感じる投資家がいる」とし「K-POPは世界的人気を呼んでおり、成長潜在力が高いが、自主的な危険要素がある」とし、このように報道した。

K-POPは世界的な人気を集め、関連市場も急成長している。

(中略)

人気に力づけられ2022年には米国証券市場にKポップ上場指数ファンド(ETF)が上場されたりもした。 種目名は「KPOP&Korean Entertainment」で種目コードは「KPOP」だ。該当ETFにはハイブ(227,500ウォン▼1,500-0.66%)、SM(86,200ウォン▲8000.94%)(SMエンターテインメント)、YGエンターテインメント(45,900ウォン▼100-0.22%)(YG))、JYP Ent.(71,200ウォン▲2000.28%)など国内代表エンターテインメント企業が属している。

(中略)

しかし、ブルームバーグK-POPの潜在力だけを信じて関連株式に投資するのは危険だと評価した。ブルームバーグは「韓国エンターテインメント業界はいくつかの主要企業に大きく依存している」とし「大きな企業さえも所属芸能人の否定的な知らせに数百万ドルの価値を失ったりする」と説明した。

そしてブルームバーグは数週間前に起きたカリーナ熱愛説を例に挙げた。ブルームバーグは「韓国の最も有名なポップスターの一人に彼氏がいるという報道が出てくると、彼女の所属事務所の株価は暴落した」とし「彼女の熱愛ニュースはファンに怒りを起こし彼女は謝罪文を発表した」と話した。実際、数週間前にSM所属歌手であるエスパーのリーダーであるカリーナが熱愛中というニュースが報道されるとSMの株価は3%以上下落した。翌日、SMの株価は小幅に反発したが、その後から5日連続で下落した。ブルームバーグはこの事例がK-POP業界に投資するのが危険だということを示していると説明した。

韓国芸能人の兵役問題も指摘した。グループBTS(BTS)が入隊して個別プロジェクトに集中するためにしばらく休息を取ると発表するとハイブ株価は28%急落し、市場価値は17億ドル(約2兆2967億ウォン)損失した経緯がある。ブルームバーグは「単一グループの再契約から麻薬デマ、スターの新しい恋愛など全てが韓国エンター株全体に損益をもたらすこと可能性がある」と伝えた。



朝鮮Biz「[Why] “케이팝 믿고 韓 엔터주 투자하지 말라”고 한 블룸버그. 이유는?([Why]「K-POPを信じて韓国エンタメ株に投資してはいけない」というブルームバーグ、なぜ?)」より一部抜粋

個人投資家が多い弊害でしょうね。