日本の韓国への高感度が過去最低になった話

今年10月の内閣府の調査によると、韓国に「親しみを感じる」とする回答が1978年の調査以来、最低になったそうです。


マネートゥデイの記事からです。

韓、好感度急落した日国民..歴代最低


韓日葛藤が持続している中で「韓国に親しみを感じる」と答えた日本人が26.7%で過去最低を記録した。

20日NHKによると日本の内閣府が去る10月に実施した「外交に関する国民の意識調査」における「韓国に親しみを感じる」との回答は26.7%で調査を開始した1978年以来、最も低かった。今回の結果は昨年の調査よりも12.7%ポイント低い数値だ。

一方、韓国に「親しみを感じない」との回答は71.5%で過去最高を記録した。

(後略)


マネートゥデイ「韓호감도 뚝 떨어진 日국민..역대 최저치(韓、好感度急落した日国民..歴代最低)」より


厳密に言うと、「親しみを感じる」「どちらかというと親しみを感じる」を合わせて26.7% です。

別のソース記事(ニュース1)によると同じ調査の中に現在の日韓関係について問うものがあり、「良いと思わない」との回答が87.9%だったそうです。
ちなみに、この調査の回答回収率は53.6%です。


人間はよく知らないものを警戒します。それが反発や排除という攻撃的な形で表れることも珍しくありません。
一方で、自分と似た外見のものには無条件で親近感を抱きます。

日本人と韓国人は、アジア系の中でも特に外見的特徴が似ているため、相手の文化や価値観を知らなくても親近感を持ちやすい傾向にあります。
日本人は韓国という国を見る時に30点くらい下駄を履かせて見ていたと言い換えても良いです。
韓国のことをよく知らない、という人ほどその傾向は強かっただろうと思います。


韓国への親しみが消えたというのは、両国の関係が難しい状況というのも一因でしょうがもうひとつ、韓国のことを知る機会に多く恵まれたことも要因としてあると思います。

韓国のことを「知れば知るほど嫌いになる」なんて、言う人が居ます。そういう人の気持ち、私は少し分かります。

知れば知るほど「価値観の違い」を感じます。そしてそれは、私の感覚とは相容れないものです。
排除しようとは思いません。が、お近づきになりたくないタイプ、上手に距離を取っていたいタイプのものです。


韓国に限った話ではなく、今まで注目することがなかったから知らなかっただけで、知ってみると見る目や印象が変わってしまうという経験は、多かれ少なかれありますでしょう?

つまり、今まで知る機会がなかったから知らなかっただけで、韓国って実は親しみが持てる国ではない、と気が付いてしまった人がそれだけ居たということで、潜在的な数字が顕在化しただけではないかと思うのです。


昨今の日韓関係の拗れから報道するメディアが増えたこともあり、韓国という国を改めて認識した人が増えたのではないかと思います。

ですから、韓国への親しみが消えたのではなく、もともと好きでも嫌いでも無かった(判断できるほど知らなかった)のが色々知ってみると、価値観があまりにも違うという現実に気がついただけです。

そうして、履かせていた下駄を脱がせてみると、あれあれマイナスになっちゃったよ、という話です。