「慰安婦問題は普遍的人権問題」?いやいや「全ての性搾取事件が普遍的人権問題」でしょ、という話

韓国外務省の次官が国連人権理事会の会合で「慰安婦」問題に言及したそうです。
慰安婦の悲劇は普遍的人権問題として取り上げられるべきだ」だそうです。
日本側は「最終的かつ不可逆的な解決」を確認しているため、この発言は「全く受け入れられない」と伝えたそうです。

慰安婦合意によって、以降国際社会の場での非難は行わないことが約束されているはずですが、「日本を名指しにしていない」、「普遍的な人権問題」この二つを隠れ蓑にしているようです。(記事でもこの事項について触れていません)
日本側が「受け入れられない」としたことについて「普遍的人権問題なのに日本は受け入れない。日本は人権後進国」とミスリードすることが出来ますからね。


ニューシスの記事からです。

日官房「慰安婦、普遍的人権問題という韓国発言、受け入れられない」


(前略)

24日、NHKによると加藤勝信官房長官は同日、閣議後の記者会見で前日チェ・ジョンムン外交部第2次官の発言に対して「我が国としては慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決を確認した日韓合意に照らしてみたとき、このような発言は全く受け入れられない」と話した。

続いて「昨日、ジュネーブ国際機関の日本政府代表、山崎純大使から韓国側に(このように)意向を伝えた。その後、答弁権行使で適切に我が国の立場を主張する予定だ」と強調した。

先立って前日、ビデオ会議で行われた「第46回国連人権理事会」高官級会議でチェ次長は基調演説を通じ「慰安婦問題は普遍的な人権問題で紛争から重大な人権侵害の再発を防がなければならない」、「韓国政府は生存者中心のアプローチを通じ、慰安婦被害者の尊厳と名誉回復の努力を持続するだろう」と明らかにした。

(中略)

チェ次官は「紛争下での性暴力問題解決は緊急事案の一つ」とし「性暴力が戦争戦術であり拷問とテロ手段として活用され続けている現実」と指摘した。さらに「私たちがそのような暴力の犠牲者と生存者たちを忘れないことが重要である」、「日本軍慰安婦被害者の苦痛に満ちた経験から現在・未来の世代が貴重な教訓を学ばなければならない」と強調した。

ニューシス「日관방, "위안부, 보편적 인권문제란 韓 발언 수용 불가"(日官房「慰安婦、普遍的人権問題という韓国発言、受け入れられない」)」より一部抜粋


「普遍的人権問題」というのならその部分だけは同調してもいいんじゃないでしょうか?ただし、「慰安婦問題」を国際の場で持ち出さないという「合意」違反については咎める必要があります。

同調するのは「日本軍慰安婦」ではなく、 「職業詐欺によって性搾取された被害者」という意味で「職業詐欺を働いた朝鮮人女衒を糾弾する」 とすれば良いです。これには戦中戦後現代、紛争下その他関係なく、全てを含みます。(当時の朝鮮半島は「紛争下」とするのは異論もあるでしょうから)

戦後の事例としては「1970年代に 『韓国政府主導』 で行われていた米軍慰安婦についても実態が解明され被害者の名誉回復が叶うことを期待する」とでもしておきましょうか。

現代の事例としては、タイ人女性を「韓国でマッサージ師の仕事がある」と騙し、渡航費を全額援助して韓国に連れていきパスポートを取り上げて24時間監視・監禁、売春させる職業詐欺事件が起こっています。(被害女性が監視の隙きに家族へ連絡したことで発覚)
これは2017年の事例ですが、同様の事件は他にもあります。タイ当局は「韓国でのマッサージ師の仕事」には十分注意を払うよう、韓国で言う「マッサージ」とタイで言う「マッサージ」は異なる、というような異例の注意喚起を行っています。

このような事件について「戦後70年以上経っても、韓国では70年以上前と全く同じ手口で女性を騙し、性的に搾取する人権侵害事件が今も起こっています。『現代の慰安婦 とも言えるこのような『普遍的人権問題』を防ぐには、国際社会の協力が必要不可欠です」とでもしておきましょうか。

「普遍的人権問題」、「再発防止」というのなら、今現実に起こっている「事件」から目を背けることは出来ません。