慰安婦法改正案、慰安婦だけでなく関連団体にまで物が言えなくなる懸念がある話

慰安婦を誹謗する目的」や「嘘の流布」を名誉毀損として法的に処罰できるようにする動きが韓国内で加速しています。
まだ可決されたわけではありませんけれど、通称「慰安婦法」の改正法案が提出され、例え事実であっても学術目的(討論会含む)であっても名誉毀損が成立するように法的根拠を整備しようとしているようです。

この法律、大問題なのはわざわざ言うまでもないでしょう。慰安婦強・制・連・行そのものが事実無根なのにそのことを指摘するとそれだけで処罰されるのですから。
しかも慰安婦本人に対してだけでなく支援団体である正義記憶連帯(旧・挺対協)に対しても適用されるというのですから。言論封殺以外のなんだと言うのでしょう?
韓国国内でもさすがに正義連まで保護対象という点で「ユン・ミヒャン保護法」と批判されています。


ニュース1の記事からです。

「イ・ヨンス氏も刑務所送り?」..野党「ユン・ミヒャン保護法」集中砲火


(前略)

イン・ジェグン共に民主党議員は13日「日帝下日本軍慰安婦被害者の保護・支援及び記念事業等に関する法律」改正案を代表発議した。この法案にはキム・ミンギ、ソ・ヨンソク、ホ・ビョンフン、ユン・グァンソク、ユン・ミヒャン、イ・ギュミン、イ・ジャンソプ、チェ・ヘヨン、ホ・ジョンシク議員ら9名が共同発議案として名を連ねた。

改正法案は日本軍慰安具被害者と遺族を誹謗する目的で公然と事実を指摘したり、虚偽の事実を流布して名誉を毀損する行為を処罰することが核心だ。

しかし保護対象に「関連団体」が含まれたことで論争が起きた。ユン議員が慰安婦被害者のために寄付された後援均を私的用途で横領した疑いで裁判を受けている途中に該当法案を発議し「ユン・ミヒャン法」という批判が高まった。

国民の力の大統領候補であるウォン・ヒリョン元済州道知事はこの日、フェイスブックを通じ「(法案によると)ユン・ミヒャン議員と正義連の不正疑惑を批判なさったイ・ヨンスさんまで違法対象になり得る」とし「むしろ率直に『民主党批判及び処罰禁止法』を作れ。民主党党員になれば免罪符をもらえる世の中が遠くなさそうだ」と皮肉った。

ユン・ソクヨル元検察総長陣営のキム・ギフン副報道官も論評を出し「民主党ではイースター航空不正で拘束されたイ・サンジク議員が主導した「イ・サンジク言論懲罰法」が作られたのに続き、今回は「ユン・ミヒャンと挺対協」を守ると公言している」と指摘した。

(後略)

ニュース1「"이용수 할머니도 교도소 보낼거냐"..野 '윤미향 보호법' 집중포화(イ・ヨンス氏も刑務所送り?」..野党「ユン・ミヒャン保護法」集中砲火)」より一部抜粋



文化日報の記事によると、イ・ヨンスさんも「自分の口を塞ごうとしている」とお怒りだそうです。

「ユン・ミヒャン、まだ気が確かじゃない..法改正、命がけで阻止する」


無所属のユン・ミヒャン議員と共に民主党議員が日本軍慰安婦や遺族だけでなく関連団体の名誉毀損まで強力に禁止する法案を発議したことに対して慰安婦被害者のイ・ヨンスさん(93)は24日「(ユン議員が)まだ正気に戻れていない」とし「法改正は命がけで阻止する」と明らかにした。

(中略)

イさんはこの日、文化日報との電話取材に対し「(ユン議員は)私に何も言うなと足かせを嵌めて思い通りに動かそうとしている」とし「今までの仕打ちでは足りず、またそんな行動をするのか。到底容認できない」と憤った。同法案は慰安婦被害者に対する名誉毀損行為を処罰できるようにすることを趣旨としているが、ユン議員が所属していた正義連を保護するためのものとも解釈できる。

このためイさんは慰安婦関連団体に対する「事実的な名誉毀損」に関する法案改正に強い声で反対した。イさんは「歴史の生き証人として私が明らかにした韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協・正義連の前身)に対する真実を、事実を話したことも名誉毀損となり違法か」とし「(ユン議員は)まだ正気に戻らずこんなことをしている」と批判した。また「私に一言も聞かずに法律改正案を発議するのか。慰安婦おばあさんなど関係のある人たちにも聞いてみないと、なぜ聞かないのか」と問い返した。

イさんは電話で話している間、ひどく興奮していた。彼女は「私は(ユン議員は)正気に返ったのだろうと思っていたのに、相変わらず恩知らずで突拍子もない行動をしているのを見ると、人間でもない」と憤った。イさんは「法案を改正しようとすれば最後まで命をかけて阻止する」とし「(ユン議員は)罪が厳然としているのに(ユン議員の)行動を放っておくわけにはいかない」と怒りを露わにした。

(後略)

文化日報「"윤미향, 아직도 정신 못차려.. 법률 개정 목숨걸고 막을것"(「ユン・ミヒャン、まだ気が確かじゃない..法改正、命がけで阻止する」)」より一部抜粋


記事に付いていたコメントの殆どはユン・ミヒャン(と正義連)への怒りです。一部でそんなユン・ミヒャンを国会議員に推薦したイ・ヨンスさんを責めるようなものもありましたが、彼女については大半が法改正を阻止しようとする行動を絶賛するものです。