「韓国と協議し同意を得る必要がある」...日本が日本のことを決めるのに「当然」の事と考えている話

本題とは関係ありませんがクロアチア戦、悔しいけど本当にいい試合でした。全部背負ってPKに臨んだ選手も、一人で立ち向かったGKもみんな英雄です。ありがとう、お疲れさまでした。
その後のブラジルー韓国戦、4-1で韓国敗退が決まった時点でアジアは全チームが消えましたが、日本にとって今大会は本当に大きな意義があった大会だと思います。


それでは本題。2日に自民党公明党は「反撃能力」保有を認める方向で合意しました。公明党の濵地雅一外交安全保障調査会事務局長はその際、憲法9条に触れ「専守防衛と言う枠の中で出来る得る限りのことを行い、やはり我が国の安全を守っていくということの認識が大きく変わってきた」「時代に合わせて変えざるを得なかった」と話し、反撃能力を「必要最小限度の自衛措置」と位置付けることとしました。
こうした動きにはお隣の韓国も注視しているようなのですが、外交部は「いちいち評価しない」とし、基本的に今までの(「日本は平和憲法精神に従って~」「有事の際、自衛隊の域内進入は韓国政府の同意が必要」)立場は堅持するとしています。
一方で、もし「日本の平和憲法の趣旨を変える要求」をするのであれば「韓国と協議し同意を得る必要がある」という意味不明な認識も示しています。

 



聯合ニュースの記事からです。

政府「日本防衛政策論議平和憲法精神に従って透明に行われなければならない」


外交部は6日、日本の防衛安保政策の変化を求める議論が「平和憲法の精神を堅持し、地域の平和と安定に寄与する方向で透明に行われることが望ましい」という立場を再確認した。

外交部当局者は同日記者団に対してこのように明らかにし「(韓半島有事の際)我々の承認がなければ日本の自衛隊は我々の領域に進入できないという立場を明確に堅持している」と強調した。

(中略)

日本の連立与党公明党の濱地雅一衆議院議員は最近、与党自民党と実務者会議で日本の反撃能力保有に合意した後「韓半島有事の際、米国の要請があれば『反撃能力』行使が可能だ」という見解を明らかにした。

これに対して外交部は「いちいち評価することはしない」とし「ただし、、韓日外交当局者間では韓日関係改善を含む色々な疎通が緊密に続いている」と言及した。

チョン・ヒョンドン外交部第1次官は前日、国会外交統一委員会全体会議に出席し関連質問に「日本の平和憲法の趣旨を変える現状変化を要求するのなら、当然韓国と協議され同意がなければならないと思う」という見解を明らかにした。



聯合ニュース「정부 "日방위정책 논의, 평화헌법 정신따라 투명하게 이뤄져야"(政府「日本防衛政策論議、平和憲法精神に従って透明に行われなければならない」)」より一部抜粋

平和憲法の精神を堅持し、地域の平和と安定に寄与する方向で」は、まあいいでしょう。北と中国とロシアにもそのくらいハッキリ言えば?とは思わなくもありませんが。積極的に地域の平和と安定を乱しているのは日本以外のその3ヵ国なんですから。それでも「まあいい」と言えます。

しかし「要求」という表現は妙な感じがします。一主権国家が韓国、あるいは国際社会に対して憲法改正を「要求する」というのはあり得ない状況です。
加えて、「韓国と協議して同意を得なければ日本は改憲をしてはならない」はさらに意味不明です。韓国はいつから日本の一部になったんですか?

こうしたことを「当然」と考えるのですから、そりゃ日韓関係うまくいかないでしょう。