韓国8月業況悪化...半導体と中国の回復遅延によるものという話

今年下半期から反騰すると予測されていた半導体ですが、思わしくないようです。また、連日ニュースになっている中国発の不動産バブル崩壊リスク(恒大集団と碧桂園)などもあり、中国頼りの景気回復(リオープニングで上手くいく)も説得力が無くなってしまいました。
8月の製造業業況はむしろ悪化。半導体回復の遅れと受注減少で-8p、中国内需回復の遅れと供給過多懸念で化学物質・製品関連も-8p下がっています。

 



聯合ニュースの記事からです。

遅れる半導体景気回復...8月製造業の景況感はさらに悪化


(前略)

韓国銀行が23日発表した「8月企業景気実査指数(BSI)および経済心理指数(ESI)調査結果」によると、今月の製造業業況BSIは前月より5ポイント下落した67を記録した。今年2月(63)以来、6ヵ月ぶりの最低水準だ。

製造業業況BSIは5月と6月に共に73を示し、7月に72、8月に67で2ヵ月連続下落した。

(中略)

業種別に見れば半導体価格回復の遅延・受注減少の影響で電子・映像・通信装備(-8p)の体感景気が悪くなった。

1次金属(-12p)、化学物質・製品(-8p)も振るわなかった。1次金属は中国鉄鋼需要の不振、供給増加で価格競争力が弱まり化学物質・製品の場合、中国内需回復の遅延、供給増加の憂慮が大きくなった。

製造業業況BSIを企業規模・形態別に見れば大企業(-2p)と中小企業(-8p)、輸出企業(-4p)と内需企業(-5p)ともに下げた。

ファン・ヒジン韓銀統計調査チーム長は「電子・映像・通信装備業種で半導体設備、基板製造などの中小企業の業況BSIが大きく悪化した」と説明した。

(中略)

製造業と非製造業を総合した全産業業況BSIは8月に71で7月対比3p下落した。全産業業況BSIも2ヵ月連続で下がった。

ファンチーム長は展望に対して「景気不確実性が大きく、中国発リスク、輸出回復遅延などによる主力事業不振が続いている」として「反騰の兆しがあるかはもう少しモニタリングする必要がある」と話した。

(後略)



聯合ニュース「늦어지는 반도체 경기 회복…8월 제조업 체감경기 더 나빠졌다(遅れる半導体景気回復...8月製造業の景況感はさらに悪化)」より一部抜粋

半導体が回復すれば上手くいく」「中国がリオープニングすれば上手くいく」...韓国が経済政策で言ってきたことは一言でいうとそういうことです。基本的には外部要因頼みですね。
その見込みがどっちも外れてしまっているわけですが、腹案などはあるのでしょうか?